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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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ミクに任せて大丈夫なのだろうか?

「……その時の爆発で、矢部さんは負傷することとなったのです。その後私は、矢部さんを抱えて低空飛行でドローン群を抜けて《はくげい》へ逃げ帰りました」


 そこまで話して疲れたのか、古淵はテーブルの上からお茶の入った紙コップを手に取った。


「古淵さん。海上に突然ドローンが現れたと言ったね?」

「ええ、信じられないでしょうが……」

「いや、信じられるよ。実は僕達もここへ来る途中で、同じことがあった」

「え?」

「古淵さんはレーダーだけでドローンを確認したが、映像は見ていないのですね?」

「ええ、そうです」

「そして、海上に船がいた?」

「そうですが、その船はとてもドローンを数十機も積める大きさでは……」

「ドローンではなく、船には接続者が乗っていたんだ」 

「接続者? それでは……」

「敵は、ワームホールを使っていたのですよ」


 そこで僕は、ここへ来る途中でドローンに襲撃された事を古淵に話した。


 それを聞いて、古淵は深く頷く。


「なるほど。何か大切な事を忘れているような気がしていたのですが、それでした。ワームホールだとするなら納得がいきます」

「そうだ。そして、さっきの戦いで、地下施設にかなりのダメージを与えた。今なら、敵はワームホールを使えない。もう一度強襲すれば……」

「いえ。その前にもう一度偵察の必要があります。要塞の大まかな構造は分かったのですが、肝心のカルル・エステスさんの居場所が分かりません」

「では、またドローンを送り込むのか?」

「いえ、ドローンでも難しいでしょう。実際、三十機のドローンを要塞内に送り込みましたが、内部には赤外線センサーやレーザートラップが多数仕掛けられており、ドローンはほぼ壊滅しました」


 そう言って古淵は、会議室のメインモニターを指さす。


 そこに表示されているのは、要塞の図面。


「ドローンがやられる前に送ってきたデータを元に、この図面を作成しました。しかし、まだ所々抜け落ちている箇所があります」

「それなら、どうするというのだ?」

「そのために、指令には綾小路(あやのこうじ)未来(みく)さんの派遣を要請したのです」

「え! あたし?」


 それまで眠そうな顔で話を聞いていたミクが、自分の名前が出たとたんパッと目を輝かせた。


「ええ。あなたの式神なら、敵に見つかることなくカルル・エステスさんを見つけ出せるでしょう」

「まっかせて!」


 ううん、ミクに任せて大丈夫なのだろうか?

 

 確かにミクの式神は、こういう任務に打ってつけだが……


「それなら、ミールも連れてくれば良かったかな」


 こういう時にミールがいてくれれば……


「私としてはそうしてもらえるとありがたいのですが、隊長の新婚生活を邪魔しては申し訳ないと思いミールさんを呼ぶことはあえて遠慮しました」


 すると僕の胸ポケットにいた分身体ミールがひょこっと顔を出した。


「なあんだそうでしたの。あたしだったら、全然かまわないのに」

「左様でございましたか」


 とは言っても、今更ミールを呼ぶ事はできない。


 今回はミクだけで作戦を実行する事にして、僕達は明日の作戦の打ち合わせを始めた。

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