表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

621/690

観測装置

 敵ドローン撃墜を確認してから、僕はワームホール内へ送り込んであった偵察ドローン彩雲から送られてくる映像をバイザーに映した。


 相変わらず粉塵が酷くて、鮮明な映像が得られない。


 赤外線観測に切り替えると、粉塵の中で横たわっている人間が十数人見つかった。


 死んでいるのか、重傷を負っているのか、ほとんど動くことはない。


 いずれにしても、これだけ濃密な粉塵の中では防護服無しには活動できないだろう。


「高度をもう少し上げてくれ」

「はい」


 しかし、高度が上がっても視界は回復しない。


 時空穿孔機や時空管を動かすロボットアームが、どうなっているかそれだけでも知りたいのだが……


「近接レーダーが天井を感知しました。これ以上上昇するのは危険です」


 天井一杯まで上昇しても視界は晴れないか。


「着陸することはできるかい?」

「やってみます。ところで、着陸してどうするのですか?」

「自動観測モードにして、視界が晴れるのを待つ」

「敵に鹵獲(ろかく)された場合は?」

「その時は、AIの判断で自爆させるしかないな」

「分かりました」


 後は、粉塵が治まるのを待つしかないか。


 それよりも、ワームホールが出現したと言うことは近くに接続者がいるはず。


 僕は通信機でアスカを呼び出した。


「アスカ。君には、プシトロンパルスの観測装置は装備されているか?」


 これがあれば、接続者を見つける事ができるのだが……


『私本体には、装備されておりません』


 だめか。


『しかし、私の搭載ドローン彩雲には装備されています』


 なに!?


「それなら彩雲を出撃させて、近くにいる接続者を探すことはできるかい?」

『可能です』

「ではやってくれ」


 そうだ! 彩雲にそれがあるなら、地下施設にいる接続者の居場所も見つけられるはず。


 僕は橋本晶の方を振り向く。


「橋本君。彩雲にはプシトロン観測装置が装備されているそうだ。確認してくれ」

「しばしお持ちを」


 そう言って彼女は、何もない空中で左右の手を走らせた。 


 僕には見えていないが、橋本晶の目には彩雲を操作するための仮想(バーチャル)コンソールが見えているはず。


「隊長。観測装置がありました」

「使えるかい?」

「大丈夫です。出発前にプシトロン観測装置の取説を、ブレインレターで学習(インストール)しておきましたので」


 そう言ってから、橋本晶は観測装置の操作を開始した。


「隊長。接続者を見つけました」


 着陸していた彩雲を再び発進させた。


 視界は回復しないが、接続者に近づけば赤外線か近接レーダーでわかるはず。


 しかし、接続者に近づくと壁に阻まれてしまった。


「別の方向から、近づいてみてくれ」

「はい」


 しかし、どの方向から近づいても近接レーダーが壁を感知する。


 どうやら、ここにはドーム状の構造物があり、接続者はその中に隠れているらしい。


 まあ、そうでもなかったら、この粉塵の中で無事でいられるはずがない。


「簡易シェルターでも、持ち込んだのでしょうか?」

「いや、橋本君。これはおそらく、時空穿孔機の保護カバーだ」

「保護カバー? そんなものがあったのですか?」

「以前にスーホから聞いたんだ。時空穿孔機の心臓部は、一度壊れたら簡単に修復できないらしい。だから、時空穿孔機に危険が生じたらドーム状の保護カバーに覆われるそうだ」

「では、このドームがそうなのですか?」

「おそらく」


 アスカから接続者発見の報告が届いたのは、この時だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ