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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十七章

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恐ろしい事

「ミーチャ。こんな時間にどうしたのだ?」


 ミルクパンにミルクを注いでいると、物音を聞きつけたキラがキッチンに入ってきた。


「お姉ちゃん。あのねえ……」


 ちなみにこの家で暮らすようになってから、ミーチャはキラをお姉ちゃんと呼ぶようになっていた。


「怖い夢を見たのか?」

「怖いというより、不思議な夢なんだよ。夢の中で僕はレム・ベルキナになっていたんだ」

「なんでミーチャがそんな悪党に!」

「お姉ちゃん。レム・ベルキナは、悪い人じゃないんだよ。かわいそうな人なんだ」

「かわいそう? まあ、戦災で両親を失った事は同情するが……しかし、レム神を生み出してしまったのはあいつではないか」

「それはそうだけど……」


 それでも、ミーチャにはレム・ベルキナを悪く思うことはできなかった。


「それで、ミーチャ。夢の中でレム・ベルキナは何をしていたのだ?」

「あのね……戦争を起こした元大統領に会いに行くんだよ」

「会いに……復讐しに行ったのか?」


 ミーチャは頷く。


「殺したのか?」

「ううん。レム・ベルキナは、殺すだけじゃ許せなかったんだ。だから、元大統領がもっとも嫌がる事をしてやりに行ったんだよ」

「嫌がること?」

「ベル・ベルキナは、人間の記憶を読みとる機械を使って、元大統領の記憶をすべて読み取ったんだ」

「それは……復讐になるのか?」

「元大統領は、嘘つきなんだ。そんな機械を使われたら、今まで自分がついていた嘘や隠し事がすべてばれてしまう。元大統領はそれがすごく嫌だったんだ」

「まあ……それは、確かに隠し事がばれるのは嫌だな」


 キラのこめかみにツーと冷や汗が流れたが、ミーチャは気が付かない。


「復讐はそれだけじゃないんだ。元大統領は、機械にかけられた後、ボケ老人になってしまったんだよ」

「それは……死よりも恐ろしいな」

「でも、その後で……」

「ん?」

「その後、レム・ベルキナの身に、恐ろしい事があったんだ」

「恐ろしいこと? 何があったのだ?」


 ミーチャは首を横にふる。


「それが、思い出せないんだ」

「思い出せない?」

「何か恐ろしい事があったのだけど、何があったのか思い出せないんだよ」


 キラはミーチャを優しく抱きしめて言う。


「大丈夫。ただの夢だ。おまえを苦しめたレム神は、もうすぐ海斗殿が成敗してくれる」


 とは言ったものの、キラもミーチャの夢のことが気になり、翌朝この事を香子に相談した。

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