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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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監視者任務(矢部の事情)

 矢部の話を聞き終わってから、スーホは満足気に頷いた。


「どうやら、私の想像は当たっていたようだ」

「どういう事です?」

「君は《天竜》と《いさな》が、この惑星に送り込まれた理由を知っているかい?」

「それは、入植という事でしたが、この惑星に知的生命体がいる事が分かったので、それは取りやめになったと……」

「入植は、おそらく表向きの理由だよ」

「表向き? 何か裏があるのですか?」

「銀河共同体に加入した種族には、ある義務が課せられる。《いさな》と《天竜》は、その義務を履行するために送り込まれた船だと私は推測しているのだよ」

「義務? なんの義務です?」

「未発達知的生命体の保護と監視だ」

「保護と監視?」

「銀河のルールでは如何なる知的生命体であれ、その存在が確認された恒星系は、その生命体の領域と認定し、何人たりともその領域を犯してはならないと定められている」

「ようするに、侵略は禁止ということですか?」

「その通り。しかし、銀河は広い。侵略が行われても、銀河共同体がそれを察知するのは難しい。そこで未発達な知的生命体が存在する惑星には、銀河共同体から派遣された監視者を常在させる事になった」

「ああ。つまり、侵略を企む悪い宇宙人がやって来たら、監視者が正義の味方に変身してやっつけてくれるのですね」


 矢部がこのような事を言ったのは、子供の頃にテレビで見ていた特撮ヒーローなどを思い浮かべたからであるが、そこまで地球文化に詳しくないスーホは些か困惑した。


「いや……変身はしないが……それに武力行使を行う事は滅多にないよ」

「え? やっつけないのですか?」

「まったくない事はないが、たいていの異星人は銀河共同体の監視者から、退去勧告を受けると引き上げていく。ちなみに地球にも、監視者が常在していたのだよ」

「え? いたのですか?」

「そして、この惑星では私たちタウリ族が監視者だったのだ」

「へえ、そうだったのですか」

「矢部よ。人事のように言っているが、この惑星の担当は今後我々から、君たち地球人が引き継ぐ事になっているのだよ」

「え? そんな話聞かされていませんよ」

「聞いていないのか? いや、君は銀河共同体のことすら聞かされていなかったのだから当然だな。そうなると、私の推測が間違っていて《天竜》と《いさな》は本当に入植が目的だったのか、あるいは……なんらかの事情があって《天竜》と《いさな》の上層部は監視者任務引継の件を秘匿している可能性があるな」

「秘匿? 俺たち下っぱには本当の事は隠していると? しかし、なんのために? 別に悪いことをしているわけでは無いのだから隠す必要はないのでは?」

「いや、監視者の存在あるいは任務などは、可能な限り現地知性体に知られてはならない事になっているのだよ。《天竜》と《いさな》からはかなり多くの人間が降りてきたが、全員に守秘義務を課すよりも、知らせないままにしておいた方がよいと判断したのかもしれない」

「心外だな。俺が秘密を漏らすとでも……いや、俺の場合ハニトラにかかったら、絶対に秘密を漏らすな」


 矢部は自分のことがよく分かっているようである。

ジジイ「うむ。ワシもハニトラにかかったら、秘密を保てる自信はないのう。というわけで、ロボ娘や。ワシにハニトラをやってみんか?」

Pちゃん「お断わりします」

ジジイ「では、ナーモ族の嬢ちゃん」

ミール「あたしは分身魔法があるから、必要ありません」

ジジイ「ではメガネ娘」

芽衣「そんな事をするぐらいなら舌を噛みます」  

ミク「あたしもハニトラなんかしてあげない」

ジジイ「おまえのはいらんわ! 胸無しが」

ミク「ムカつく」  

海斗「エラ。お爺さんにハニトラをしてあげなさい」

エラ「うむ。ジジイのリョナシーンなど見たくもないのだが、司令官の命令では」

ジジイ「待て! おまえのはハニトラではなく、拷問……うぎゃあああ!」

エラ「私の電撃は、愛情表現でもある。今でも、可愛い男の子に電撃をしたくてウズウズしているのだ」

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