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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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タウリ族からのメッセージ?

 タウリ族からのメッセージだと?


 しかし、信用して大丈夫なのか?


 そもそも、本当に矢部はレム神との接続が切れているのだろうか?


「矢部さん。そのメッセージとは、僕に対してのものなのですか?」

「そうです。正確には、北村さんを通してリトル東京とコンタクトを取りたいようです」

「なぜ、そのタウリ族は僕を知っているのです?」


 そもそも僕には、タウリ族との面識などない。


 面識のない僕に、メッセージというのも疑わしい。


「もっともな疑問ですね。単にタウリ族は俺から事情を聞いて、それを考慮した結果、北村さんとコンタクトを取るのがよいと判断したようです」


 もっともらしい話だな。だが……


「矢部さん。今の僕らには、接続者がレム神との接続が切れたという事を確認する手段がない。残念だが……」

「分かっています。信用できないなら、確認できるまで、俺を監禁していてもらってもかまいません」

「では、悪いがそうさせて……」

「カイトさん」


 僕のセリフをミールが遮った。


 声の方に目を向けると、ミールは司令塔から降りてくるところ。


 その手には、憑代が握られている。


「確認なら、あたしの分身魔法でできるじゃないですか」


 確かに疑似人格に操られているかどうかの確認はできるが、ミーチャのようにただ接続されて情報を取られているだけの状態だと確認はできない。


 しかし、やってみる価値はあるな。


「じゃあミール。頼む」

「はーい。じゃあヤベさん。分身体を作りますので、これを持って横になってください」


 矢部はミールから憑代を受け取ると、横になった。


「ああ、そうだ」


 不意に矢部は、何か思い出したかのように言った。


「確か分身体は、術者に対して嘘をつけないのですよね?」

「そうだが」

「じゃあ、分身体を作ったらそっちの方に質問してもらえますか。俺はここで嘘を付くつもりはないが、信用されていないのは分かっている。どうやったら、信用してもらえるか考えていたのだが、分身体の方なら信用できるでしょう」


 確かに……


「だから、分身体を作ったら本体の俺は監禁してもいいですよ」


 まあ、言われんでもそうするつもりだったが、本人から言ってもらえると、こっちも罪悪感が軽減できるな。


「本当にそれでいいのですね?」

「ええ。ああ、それとですね」


 矢部は、甲板上で横たわっている古淵とカルルを指さした。

 

「あの二人は、まだ眠っていますね?」

「ああ」

「起きる前に、艦内のどこかに監禁してほしいのです。俺の姿を見られたくないので」

「なぜ?」

「おそらくレム神は、俺の事を死んだと思っているでしょう。そう思わせておきたいので、接続者に姿を見られたくないのです」


 なるほど、矢部の言うとおりレム神との接続が切れているなら、そうした方がいいな。


 矢部の希望通り、古淵とカルルは《海龍》艦内に運びこみ、矢部本人は分身体を作った後、《水龍》艦内に監禁した。


 そして《海龍》発令所内で、分身体から事情聴取を行うことに……


 発令所内で、僕とミール、Pちゃんの他に芽依ちゃんとジジイ、アーニャが事情聴取に立ち会うことになった。


「それでは、矢部さん。まずは芽依ちゃんと戦って川に落ちた後、何があったのか話して下さい」


 僕の質問に矢部の分身体が答え始めた。


「実を言うと、俺には芽依ちゃんと戦った記憶がないのですよ」

 

 やはりそうか。疑似人格に操られている間、矢部本来の人格は眠っていたのだから、それを知っているはずがない。


「では、なぜ芽依ちゃんに殺された事を知っているのです?」

「救助された後に、九十九式に残っていた記録を見て知ったのです。俺、操られている間に芽依ちゃんと戦っていたんだなって」


 まあ、戦ったと言っても、矢部はほとんど攻撃していないけどね。尻を撫で回した以外は……


「だから、自分が殺されたというのに実感がなくて、芽依ちゃんに対して恨みの感情なんて湧いてこないのですよ。むしろ、よくぞ疑似人格の俺を殺してくれたという感謝の念しかありません」


 それは良かった。


「話を戻しますが、俺が意識をとり戻したのはタウリ族の船の中でした。船と言っても宇宙船ですが、水中に潜れる機能もあるそうです」


 そして矢部の分身体は、タウリ族の船であった体験を語り始めた。

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