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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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僕の感動を返せ!

 ワームホールから現れたドローンは十二機。


 どれも、八つのローターを対角線上に配置したタイプ。


 ドローン群は一度司令塔上に集結すると、そのうち三機が芽依ちゃんの方へ、一機が橋本晶の方へ、そして残り八機が僕の方へ向かってくる。


 マルガリータ姫と対峙している橋本晶には一機で十分と見なして、僕を一番の強敵と見なしたのか?


 いや、これはリーダーを狙った斬首作戦だな。


 しかし、こんなゆっくりした動きのドローンに体当たりされるほど僕はノロマでは……いや! 違う。


 こいつら、体当たりするつもりではない。


 次の瞬間、八機のドローンが一斉に射撃してきた。


 僕の傍らを、高速の弾丸が何発も通り過ぎていった事をレーダーで確認。


 どうやら今度のドローンは自爆型(カミカゼ)ではなく、対物(アンチマテリアル)ライフルを装備している狙撃(スナイパー)ドローンのようだ。


 こんな物で撃たれたら、九九式の装甲だって貫かれる。


 実際、先代の僕はこれで()られたし。


 通信機に向かって叫んだ。


「芽依ちゃん! 橋本君! 気をつけろ! こいつら対物(アンチマテリアル)ライフルを装備しているぞ」

『『了解』』


 こっちからもドローンを出せないものか?


 主砲上カタパルトには、菊花が一機待機(スタンバイ)しているが発進する様子はない。


 馬美玲に発進を要請してみるか。


 だめだ。《海龍》艦内と無線が通じない。


 司令塔に目を向けると、すべてのアンテナが折られていた。


 くそ! イリーナの仕業か。


 これでは艦内と連絡が取れないだけでなく、艦内からドローンを操作する事もできないぞ。


 おっと!


 ドローン群がまた一斉射撃をしてきた。


 だが、いくら対物(アンチマテリアル)ライフルだろうが……


「当たらなければ、どうという事ないんだよ!」


 叫びながらドローン群に肉薄し、ショットガンを連射。


 ドローン一機を撃墜した。


 しかし、まだ七機……


『おにいさん!』


 通信機からレイホーの声……


『上昇して! 急いで!』


 上昇? そうか!


「イナーシャルコントロール マイナス2G」


 急速上昇する僕を追って、ドローン群も上昇してくる。


 しばらくして、ドローン群の中で爆発が起きた。


 下を見ると《水龍》の主砲が上を向いている。


 僕につられて昇って来たドローンなんて、対空誘導砲弾の格好の的。《水龍》の主砲八十ミリ電磁砲(レールキャノン)で、次々と落とされていく。


 さらに通信は通じていないが、《海龍》艦内でもこっちの様子を見ていたらしく、主砲が動いて対空誘導砲弾を撃ってきた。


 僕を追ってきたドローンは、みるみるうちにその数を減らしていく。


 最後の二機は僕が落とした。


 《海龍》の方は?


 すでに芽依ちゃんは三機のうち二機を落とし、残り一機と戦闘中。


 もう一機は、マルガリータ姫と戦闘中の橋本晶を、背後から狙おうとしているが、橋本晶は簡単に背後を取らせない。


 これなら、すぐに片づくだろう。


 だが、安心はできない。


 紫雲からの映像によると、敵はさらに新手のドローンを用意している。


 ならば、出てくる前にワームホールにロケット砲を撃ち込むまで。


 僕はロケット砲を構えると、《海龍》後甲板に開いたワームホールへ向かった。


 同じ時、芽依ちゃんは、ドローンにワイヤーガンを撃ち込んでいた。


「ウインチスタート」


 ドローンのライフルが火を噴き、芽依ちゃんの機体を弾丸が掠める。


 構うことなく、芽依ちゃんはドローンに肉薄。


「うりゃあ! ブースト!」


 ブーストパンチを食らって、ドローンはガラクタと化した。


 同じ時に、緑のスパイダーが橋本晶に向かってネットを連続で放つ。


 橋本晶の対応が一瞬遅れた。


 ネットの一つが片足に絡む。


「しまった!」


 ヤバい! ドローンが背後に回り込み銃口を向ける。


 思わず、僕はショットガンをドローンに向けた。


 だが、僕が引き金を引くより先に、マルガリータ姫の放った鎖分銅がドローンに命中。


 ドローンは煙を噴いて《海龍》の甲板に落ちた。


 この姫様、以外とフェアプレー精神の持ち主なのだな。『これは(わらわ)と、この者との一対一の勝負。邪魔するでない』とでも言いたいのだろう。


 これが騎士道精神というものか。ちょっと感動。


 その時、緑スパイダーのハッチが開き、マルガリータ姫が顔を出した。


 甲板上に落ちたドローンに向かって叫ぶ。


「この盗人(ぬすっと)め! (わらわ)の手柄を横取りしようとしおって!」


 返せ! 僕の感動を返せ!

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