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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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私こそが神なのだから

 司令塔の横を通り過ぎると、それは見えてきた。


 直径五メートルほどの光る円盤……ワームホール。


 このワームホールの向こうに、数時間前まで僕たちがいた地下施設がある。


 その時、ワームホールから何かが出てきた。


 ヴイイン! という機械音を響かせながら、徐々にその姿を表してくる物体はドローン。


 四つのローターを、対角線上に配備した最も標準的なタイプだ。


 とっさに僕はショットガンを撃つ。


 ローターの一つが壊れてバランスを崩したドローンは、ワームホールから飛び出すと司令塔を掠めるように飛行し、そのまま海面に落下した。


 直後に爆発し、盛大な水柱が上がる。


 どうやら、自爆型(カミカゼ)ドローンのようだ。


 まだ出てくるかもしれないな。


 紫雲一号は無事だろうか?


 呼び出してみると、何事もなく向こうの映像を送ってきた。


 その映像には、ワームホールの前にさっきの自爆型ドローンが七機集結している様子が映っている。


 あんなものに来られてたまるか!


 ドローンの爆発によって巻き上げられた水しぶきが雨のように降り注ぐ中、僕はワームホールに向かって弾倉(マガジン)が空になるまでショットガンを撃ち続けた。


 撃ち終わってから、横飛びに退(しりぞ)く。


 その直後、ワームホールから猛烈な爆風が吹き出した。


 爆風は一回では終わらない。


 数回に分けて爆風が吹き出してくる。


 紫雲一号の映像を見ると、ドローンが次々と誘爆している様子が映っていた。


 映像を見ながら、僕はショットガンの弾倉(マガジン)を交換する。


 弾倉(マガジン)はこれで最後。これ以上無駄撃ちはできない。


 紫雲一号の映像を見ると、誘爆は治まったようだ。


 しかし、二機のドローンが誘爆に巻き込まれないで残っている。


 それを確認すると、僕はワームホールに飛び込んだ。


 ワームホールを抜けると、そこは視界のほとんどを爆煙によって(さえぎ)られている。


 ドローンはどこだ?


 赤外線画像に切り替えると、それはすぐに見つかった。


 しかし、向こうも僕を見つけたらしい。


 まっすぐこっちへ向かってくる。


 どうやら、奴の攻撃手段は体当たりだけらしい。


 避けるのは難しくないが、至近距離で自爆されてもダメージがありそうだ。


 ショットガンを三連射して撃墜。


 撃墜すると同時に僕は大きく距離をとった。


 ドローンは床に落ちる寸前で爆発。


 僕は床に伏せて爆風をやり過ごした。


 残り一機はどこだ?


 見つからない。


 仕方ない。


 逆探知を恐れて使わなかったレーダーのスイッチを、一瞬だけ入れた。


 直上に反応!?


 咄嗟にショットガンを真上に向けて連射。


 数瞬後、上空で爆発。


 その爆風が床に届く前に、僕は時空穿孔機の台座の影に逃げこめた。


 しかし、ショットガンの残弾はこれでゼロ。


 ならば、肉薄してブーストパンチで時空穿孔機を破壊するまで……


「やってくれたな。カイト・キタムラ」


 その声は、時空穿孔機の台座の上からだった。


 そこにいたのは、レムのクローン。


「テントウムシの中にいる小娘こそ本物だと思っていたが、まんまと騙されたよ」

「当たり前だ! そう簡単に、ミクを渡してたまるか!」

「こっちは、レアメタルカートリッジを差し出したのだ。小娘一人ぐらい渡してくれてもいいではないか」

「ふざけるな! カートリッジだって、元を正せばおまえたちが盗み出したものだろう!」

「君たちが持っていても、どうせろくでもない事に使ってしまっていただろう。私が保管してあげていたからこそ、章白龍の治療に使えるのだよ」

「章白龍の病気だって、元々おまえの核攻撃が原因だ! そもそも、レム神。おまえがこの惑星を侵略などしなければ、誰も死ぬことはなかった。誰も傷つくことはなかったんだ!」

「侵略? 違うな。この惑星は元々我々が住まうために神が用意した大地。そこへ無断で住み着いた獣人どもを駆逐し、我々が取り戻しているのだよ」

「そんな屁理屈が、まかり通ってたまるか!」

「屁理屈ではない。神がそう言っているのだ」

「それなら、その神様とやらをここに呼んでみろ」

「その必要はない。神は今、君の目の前にいる」

「なに?」

「この私こそが神なのだから」


 そうだった。こいつは自分でレム神と名乗っていたのだったな。


 こりゃあ、話が通じそうにない。


「ち……違う……」


 え? クローンの様子がおかしいぞ。


「僕は……神なんかじゃない。ただ、戦争を無くしたかっただけなのに……」


 突然クローンは、自分の口を押さえて駆けだして行った。


 何があったのだ?


 警報が鳴り響いたのはその時だった。


 同時にバイザーに警告文が表示される。


『エネルギー残量五パーセント。至急充電してください』


 ここまでか……

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