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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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特攻! 分身体

 バイザーの映像を、《海龍》に残してきた二機の偵察ドローン紫雲(しうん)から送られて来るものに切り替えた。


 紫雲を置いてきたのは、先ほどミールと一緒に降りた潜舵の下。


 その映像に映っているのは、身長三十センチにまで小さくなったミールの分身体七体。


 その七体の分身達(ミールズ)が一斉に輝き始め、普通の大きさに戻ると同時に戦闘モードになったのは、僕に抱き抱えられているミール本人が回復薬を飲み込んだ直後の事。


 裸同然の際どいビキニアーマーをまとった猫耳美少女軍団と、帝国兵がぶつかり合う。


 たった七体とは言え、剣も銃も通じない不死身の美少女軍団相手に帝国兵は翻弄(ほんろう)されている。


 だが、ミールの分身体をここに待機させていた目的は、帝国兵と対峙(たいじ)させるためだけではない。


 開いたばかりのワームホールに、攻撃を仕掛けるためだ。


 さっきまでは、ワームホールに攻撃をかけても、攻撃が届く前に閉じられてしまっていた。


 ならば、敵に察知される前に攻撃を仕掛けるしかない。


 それには、これからワームホールが開く位置を予測し、近くに伏兵を配置する必要がある。


 問題は、ワームホールが開く位置と場所をどうやって予測するか?


 ワームホールはミーチャの視線の先に現れる。


 先ほどから、イリーナはミーチャを押さえ込んで《海龍》後甲板の方向を向かせていた。


 つまり、次のワームホール出現位置は《海龍》後甲板。


 問題は何時(いつ)現れるか?


 敵は先に、《海龍》から離れた空域にワームホールを開いてドローン群を送り込んでいた。


 この目的が、ドローンで攻撃を仕掛けるように見せかけて、迎撃に上がってきた九九式を《海龍》から引き離す事だとしたら、僕たちが十分に《海龍》から離れたタイミングで後甲板にワームホールを開くはず。


 事実そうなった。


 だが、それを予想していた僕は、後甲板にワームホールが開いたらすぐに攻撃を仕掛けられるように、ミールの分身体を潜舵の影に潜ませていたのだ。


 潜ませていた七体の分身体の一体には、手榴弾を持たせてある。


 後は、その一体が敵に気づかれる前にワームホールに入って時空穿孔機を破壊するだけ……


「カイトさん」


 ミールに声をかけられ、僕はバイザーの映像左半分を消した。 


 僕に抱かれたまま目を瞑っているミールの姿が目に映る。


 ミールは目を開かずに言った。


「分身体がワームホールに入ると、コントロールできなくなるかもしれません」


 なんだって? いや、その可能性はあった。もし、ワームホールがプシトロンパルスを通さないのなら、地下施設に入った分身体は制御できなくなる。


「だから、ワームホールに入る前に手榴弾の安全ピンを抜いておきますがいいですか? もし、コントロールが途切れても、向こうで手榴弾を爆発させればいくらかのダメージを与える事はできます。コントロールが途切れなければ、予定通り時空穿孔機を破壊します」

「わかった。それでやってくれ」

「はーい」


 紫雲からの映像に視線を戻した。


 分身達(ミールズ)と帝国兵の死闘が続いている。


 その時、分身体の一体が大きくジャンプして潜舵の上に飛び乗った。


 そこからさらにジャンプして、ワームホールの前に着地。


 手榴弾の安全ピンを抜いてから、ワームホールに駆け込んだ。


「カイトさん。やはりコントロールが途切れました」


 ミールがそう言った直後、ワームホールから爆風が吹き出す。


 バラバラになった帝国兵の遺体とともに……


 おそらく、ワームホールの向こうで、こちらへ突入しようと待機していた兵士たちだろう。


 時空穿孔機の破壊は失敗したが、敵も今の攻撃で少なからぬ損害があったはずだ。

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