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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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やっかいな事?

 とりあえず僕は、ジジイの乗っているオボロの近くに寄ってみた。


 芽依ちゃんと橋本晶が甲板に降りたのはその時。


 司令塔の上では、ミーチャが手を振っている。


「話ってなんだ? 別に下に降りてからでも……」

「下に降りると、ミーチャ・アリエフ君を通じてレム神に話を聞かれるじゃろう」


 それもそうか。


「若造。まだ地下施設は手放していないのじゃろ?」

「ああ。第一層と第二層には、ドローンを展開してある。第一層の入り口周辺もね」

「ミーチャ・アリエフ君への、接続を断つのに使うのじゃな?」


 僕は無言で(うなず)いた。


 もちろん、この後ミーチャを地下施設に連れて行き、十時間は待機させるつもりだ。


 その間、帝国軍は地下施設に近づけない。


 リトル東京へ向かうのはその後……


「それなら、急いだ方がいいぞ」

「言われなくても、そうするつもりだ。ヘリが戻ってきたら……」

「いや、ヘリなど待っていないで、今すぐおまえらが連れて行った方がよいと言っておるのじゃ」

「なぜだ? 地下施設は逃げないぞ。それとも、(だま)された事に気が付いたレム神が、頭に来て地下施設を破壊するとでも?」

「いいや、地下施設へ連れて行くというより、あの子を潜水艦から一刻も早く引き離した方がよいということじゃ」

「どういう事だ?」

「わしの考え過ぎかもしれん。じゃが、わしの推測が正しいなら、あの子をこのまま潜水艦に置いておくとやっかいな事になる」


 やっかいな事?


「レム神は、地下施設でワームホールを開いていたな。そこから、嬢ちゃんを連れ出すつもりでいた」

「ああ」

「つまり、レム神は一回で目的の地点にワームホールを(つな)げる事ができたわけじゃ。しかし、地球の常識では、ワームホールを任意の地点に繋げる事ができんのじゃ」

「そうらしいな。しかしあそこにあった時空穿孔機は、タウリ族のメカだろう?」

「そうじゃ。だから、あの時空穿孔機を使えば、レム神の思い通りの場所にワームホールを開く事ができる」

「行きたい場所を思い浮かべれば、そこに繋がるような事を言っていたな。まさか? ここにいきなりワームホールが開くとか?」

「わしらが乗っている潜水艦の具体的なイメージを思い浮かべる事のできる者が、時空穿孔機を操作すればそれもありうる」

「じゃあ無理だろう。《海龍》《水龍》の具体的なイメージを思い浮かべられる者なんて……!」


 いや! いるぞ! レム神はミーチャを通じてこっちを見ている。


 ミーチャの近くなら、ワームホールを開けるという事なのか?


「ミーチャを潜水艦から引き離せというのは、そういう事か!?」

「そうじゃ。まあ、わしの考えすぎかも……」


 不意にジジイが押し黙った。


 どうしたのだろう?


「どうやら、考えすぎではなかったようじゃ」


 ジジイの視線の先に目を向けた。


 司令塔の上に立っているミーチャの姿が目に入る。


 さっきまで、笑顔で手を振っていたミーチャは、恐怖に震えていた。


 なぜなら、ミーチャの眼前数メートルの空間に光る穴……ワームホールが開いていたからだ。

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