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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十六章

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非常にまずい事になった(ミールの事情)

ミール「ここから二話は、あたしの事情をお送りします」

Pちゃん「あくまでもミールさんの語りですので、脚色されミールさんが美化されております」

ミール「失礼な! あたしは、いつも真実を述べています」

 話は少し前に戻る。


 中央広場の台座の上にある巨大な時空穿孔機の下で、ミールは結跏趺坐(けっかふざ)していた。


 その状態で分身達(ミールズ)を操っていたのだが、ミールの耳元でミニPちゃんが叫ぶ。


「ミールさん。敵がこっちへ向かって来ます」


 ミールは、すべての分身体を自立モードにして立ち上がった。


「Pちゃん。敵はどっちから来ます?」

「ご主人様たちが入っていった通路から、スパイダーニ体がやってきます」

「スパイダーは、三体いたのでは?」

「一体はご主人様たちを足止めしています」


 ミールはキラの方を振り向く。


「キラ。分身体を」

「承知」


 キラは懐から、短剣を取り出すと空中へ放り投げた。


 短剣が光り輝くと、もう一人のキラが現れる。


 キラの分身体だ。


 キラが回復薬を飲み込むと、分身体は戦闘モードになった。


「ああ、すっきりした」


 背後から突然聞こえたミクの声にミールは振り向くと、ミクがハンカチで手を拭きながらやってくるところだった。


「ミクちゃん? 何をしていたの?」

「何って、おトイレ」

「という事は、今はアンドロイドじゃなくて本物?」


 アンドロイドのミクと、本物のミクを何度もシャッフルしたせいか、ミールにもどれが本物か分からなくなってきていたのだ。


「だって、()()()()()でおトイレいけないよう」


 非常にまずい事になった。


 今まではニ体のアンドロイドを用意して、敵の目を誤魔化していた。


 ニ体のうち、どちらかが本物だと敵に思わせるために、子ヤギの前で着替えさせる小細工もしていた。


 その間本物のミクは、()()()()()をして正体を隠し、BMIを使ってアンドロイドを遠隔操作していたのだ。


 そこまでして隠していたのに、よりにもよってカルル・エステスのスパイダー隊がこれからやってくる矢先で正体を現してしまうなんて……


 トイレでは仕方ないとはいえ、タイミングが悪すぎる。


 ミールは素早く計算した。


 今から、()()()()()に戻っている時間的余裕はない。


「ミクちゃん! すぐに隠れて! 敵が来るのよ」

「ええ!?」


 緑のスパイダーが広場に現れたのはその時……


 ミールの顔に一瞬緊張が走る。


「ミーチャはどこだ!?」


 スパイダーのハッチが開き操縦者が顔を出した。


 その顔を見て、キラは怪訝な表情を浮かべる。


「マルガリータ姫? なぜここに……」


 マルガリータ姫は周囲をきょろきょろと見回し、ほどなくして台座の上にいる少年を見つけた。


「おお! ミーチャ! 会いたかったぞ」


 実際にはミーチャの服装を着ているアンドロイドだが、マルガリータ姫の目当ては最初からミーチャなのでミクには見向きもしないでそっちへ向かう。


 そこへキラの分身体が飛びかかった。


「ミーチャは渡しません」

「む! キラ・ガルキナか。邪魔をするな!」

「邪魔をします」


 緑のスパイダーと戦い始めた分身体を操っているキラ本人にミールは(ささや)く。


「キラ。あれは最終的に敵に渡してもいいダミーだけど、あまりあっさり渡しちゃだめよ」

「分かっています、師匠。ダミーだとばれないように真剣に戦います。それに……ダミーだと分かっていても、あの人にミーチャを取られたくはありません」

「そ……そう。がんばってね」


 ミールはミクの方を向く。


「ミクちゃん。キラが戦っている今のうちに小部屋に隠れましょう」

「うん」


 台座を降りて、小部屋へ向かう。


 だがその時、赤いスパイダーが中央広場に現れた。


「カルル・エステス!」


 ミールは思わず叫ぶ。

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