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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第五章

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銃を持っている奴は分身だ! 持っていない奴はよく訓練された分身だ!

 ドロノフは再び屋敷に戻ってきた。

『よお。ドロノフ。翼竜はどうだった?』

『ダサエフ大尉。それどころじゃありません。魔法使いの分身どもが潜入しています』

『なに!?』

『すでに何人もの犠牲者が出ています。分身魔法を見破る道具は、まだありますか?』

『バカ野郎! あれは、全部お前の隊に預けただろう。ここには一つも残ってない』

 

 それは好都合。


『そんな物なくたって、あの小娘を見かけたら捕まえればいいだけの事だろ』

『それが、魔法使いは、我々帝国軍兵士の分身を作っているのです』

『なんだと!?』


 別の分身に持たせたカメラに切り替えた。


 火を囲んで酒を飲んでる兵士たちが映る。

『おい! 大変だ! 魔法使いの分身が潜入しているぞ』

『なに?』


 また、別のカメラに……


『魔法使いの分身が潜入したぞ! 分身は我々と同じ姿をしている。気をつけろ!』

 

 よしよし。噂は広まっているな。


「カイトさん。分身がいる事をばらして、どうするのですか?」

「ご主人様。これじゃあ、せっかく潜入させた分身が……」

 ミールとPちゃんに、僕はスマホをかざした。

「うん。分身がいることが分かっちゃったね。でも、それが分かったとして、どうやって分身を見分けるんだい? これがないのに」

「あ!」

「なるほど」

 そう。帝国軍の中に、分身が紛れ込んでいる。

 しかし、見分ける方法がない。

 それが知れ渡ったらどうなるか?

 こうなると、隣にいる戦友も、上官も部下も信用できなくなる。

 どいつが、分身か分からないから……

 さらにドローンからの狙撃で兵士が倒されていけば、いつ自分が分身に殺されるかという恐怖に駆られて、同士討ちを始めるかもしれない。

 ちなみに分身たちは、銃は使っていない。

 ただ、ひたすら『分身がいるぞ』と噂を広めているのだ。『類似品にお気を付け下さい』と類似品に書くようなもんだね。

 この場合、分身たちには銃を持たせない方がいい。

 分身は銃撃してくる。

 ならば、銃を手にしている奴が分身だと兵士たちは思うだろう。

  

 銃声が、ここまで聞こえてきた。

 どうやら、同士討ちが始まったらしい。

 PC画面に目を向ける。


 分身の一人が、スマホを出して適当な兵士に向けた。

『あいつだ! あいつが分身だ』

『え? おれ……』

 指を挿された兵士は、意味が分からないでキョトンとしている。

 そこへ他の兵士たちが殺到してきた。

『この分身野郎!』

『ぶっ殺してやる!』

『違う! 俺は分身じゃない』

『黙れ! 分身はみんなそう言うんだ』


「カイトさん、さすがですね。分身に、こんな使い方があるなんて思いつきませんでした。籠城戦の時に、この手を使っていればもう少し持ちこたえられたのに」

「ところで、ミール。分身は撃たれても平気なのかい?」

「まったく平気というわけではありません。ただ、複雑な臓器がないので、心臓など人間の急所を突かれても大丈夫です。ただ、身体を動かすために筋肉のような組織があって、それを破壊されると動けなくなります。そして、身体の半分以上を削られたら消滅します」

 不死身ではないんだ。

「それとですね」

 ミールはポケットから木札のような物を取り出した。

 なにやら複雑な文様が描きこまれている。

「分身の胴体に、この木札が入っているのです。これを破壊されたら、消滅します」

 使徒のコアみたいな物か。

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