表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第五章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/690

 なんか、コワい……

「ご主人様! お会いしたかったですぅ!」

 車から降りるなり、Pちゃんは僕に抱きついてきた。

 おいおい……今まで、こんなリアクションした事なかっただろう……ん?

 Pちゃんは僕に抱き付いた姿勢のまま、首だけ横にずらして僕の背後に顔を向けている。

 そおっと背後を振り向くと、ミールがムッっとした顔でこっちを見ていた。


 なんか、コワい……


 ミールは不意に引きつった笑みを浮かべると、車内に入りアンテナを接続したままのタブレットPCを持ってきてPちゃんに差し出した。 

「これ、あなたのですよね?」

「まあ、わざわざありがとうございます」

 Pちゃんはようやく僕から離れると、ミールからPCを受けとり、アンテナを頭に装着した。

「こんな物だけが帰って来たものだから、カイトさん、それはもう心配していましたよ」

「え? そうでしたの?」

「ご主人様に心配かけるなんて、困ったお人形さんですね」

「人形じゃありません。アンドロイドです」

「あら、そうでしたの? 日本語の「アンドロイド」って、人形という意味かと思ってましたわ」

「うう……人形じゃないもん!」

 ヤバイ……なんとかしないと……

「あのさ、今はそれどころじゃないんだけど……」

 一瞬、二人の険悪な視線が僕の方へ向かう。

「だからあ……今は一刻も早くエシャーを助けないと……」


 折り畳み式テーブルを出して、その上にさっきの航空写真を広げた。

 僕とPちゃんとミールとロットで、それを取り囲む。

「ロット。お姉ちゃんが、どこに閉じ込められているか分かるか?」

「ピー」

 ロットは、首を横にふる。

 無理か。

「Pちゃんは?」

 Pちゃんは写真の一か所にマジックで印をつけた。

「私が最後に見た場所はここですが、今もここにいるかどうか分かりません」

「と、なるとあたしの出番ですね」

 ミールがそういうと、暗闇から騎兵たちが出てきた。

「なんでこんなところに帝国兵が?」

 一瞬、Pちゃんが身構える。

「心配ありません。これはあたしが魔法で作った分身です」

「Pちゃん。大至急、プリンターでウェアラブルカメラを十二個作ってくれないか?」

「いいですけど、どうするんです?」

「分身一体に一個ずつ持たせて、村の中を歩き回らせるんだ。そうやってエシャーを見つける」

「なるほど。その後はどうします?」

「エシャーの居場所が分かったら、そこから離れた場所に爆弾を仕掛けて爆破する。そうすれば帝国兵が集まってくるだろう。そこへ分身たちが帝国兵に銃撃をして、敵襲だと思わせ、エシャーの周辺をがら空きにする。その隙に助け出すんだ」

 Pちゃんは少し考えこんでから言った。

「その作戦には、問題があります」

「問題?」

「エシャーさんは……というより、ベジドラゴンは夜目が効かないのですよ。この暗闇で助け出しても、エシャーさんは自力で逃げる事ができません」

「すみません。あたしもその事を忘れていました。となると、救出は夜明けを待たなきゃだめですね」

「そうか」

「それと、夜明けまで待っていたら、分身たちが消えてしまいます」

「分身はあとどのくらい持つの?」

「六時間ほどです」

「よし。救出は夜明けを待つとして、分身たちには偵察に行かせてくれ」

 数十分後、ウェアラブルカメラを受け取った騎兵たちは暗闇に消えていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ