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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第五章

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誰だ!? そんな嘘教えた奴は!

ここからは、海斗視点の一人称です

 鮭鮫鱈鯉システムが解除された時には、日はかなり傾いていた。

「いやあ、疲れました」

 ミールが、助手席に乗り込んできて汗を拭う。

 彼女がドアを閉めたのを確認してから車を発進させた。

 バックモニターを見ると、騎兵たちが後ろから着いてくる。

「フルで、十二体の分身を作ったのは久しぶりです」

 ミールに作ってもらったのは、帝国兵の分身だ。

 こいつらを使って帝国軍駐屯地を攪乱して、その隙にエシャーを救出するのが僕の立てた作戦。

 しかし、十二体作ったのはいいが、車に乗せきれない。

 いや、普通ならトレーラーの屋根にでも乗せられるのだが、そこはミールの戦利品が積み上げられていたので乗せる余地がないのだ。後部座席にはロットとダサエフ他一名を乗せたらもう乗せられない。

 結局、森の中を逃げ回っていた馬を十頭捕まえて、馬でついてきてもらう事にした。

「お疲れ様。現地に着くまで寝てていいよ」

「とんでもないです。あたし、一度は日本人の使っている自動車という物に乗ってみたかったのですよ。せっかく乗れたのに寝ているなんて、もったいない事できません」

 と、言ってから一分後、ミールは爆睡していた。


「ふああ」

 ミールが目を覚ました時には、日はすっかり暮れていた。

「だ……誰ですか? あなた」

 ん? ミールが驚いたような顔で僕を見ている。

 ああ! そっか。

「驚かせてゴメン。僕だよ」

「カイトさん? なんですか? その変なお面は?」

「暗視ゴーグルと言って、暗闇で物を見る装置なんだ」

「はあ。そんな便利な物があるのですか。凄いですね」

 本当はヘッドライトをつけた方がいいのだが、敵に見つかる危険があるのでこれを使っていたのだ。

「ミールは、僕の他に日本人に会ったことはあるのかい?」

「ありますよ。帝国軍相手に籠城戦をしている時に、空飛ぶ乗り物で武器を運んできてくれました」

「武器? どんな武器を?」

「帝国軍の使っているような、火を噴く鉄の棒とかです。帝国軍のものより遥かに強力ですが、弾が少ないのが難点でしたね。それと爆弾がありました。あたしの分身に、あれを持たせて敵陣で爆発させるという攻撃をよくやっていました」

「もっと強力な武器はなかったの?」

「なんでも、あまり強力な武器を船に積むことは許されなかったと言っていました」

 そういえば、Pちゃんもそんな事を言っていたな

「爆弾も本来は積んでなくて、ここで作ったそうです」

 たぶん、作ったのは僕だな。

「ところで、あたしの座っている席って、助手席ですよね?」

「え? そうだけど……」

「日本の人に聞いたのですが、男性の運転する車の助手席には、特別な女性しか座れないそうですね」

「え?」

 な……何を言ってるんだ? この娘?

「特別な女性って?」

「恋人とか妻とか……」

「ちょっ……ちょっ……」

 誰だ!? そんな嘘教えた奴は!

「カイトさんがあたしを助手席に招いたという事は、あたしとそうなりたいという事ですよね?」

 ミールが、僕の左腕に抱きついてきた。

「え? え? え?」

 左腕に柔らかい感触が伝わる。こ……これって…… 

『ご主人様! 聞こえますか?』

 ダッシュボードに固定してあるタブレットPCから、突然Pちゃんの声が響きわたった。

 ミールも驚いて僕から離れる。

「き……聞こえてるぞ! 何かあったのか?」

『はい。ご主人様の車がこちらから見えました。もう少し走ったら左手に大きな岩が見えますから、そこで止まって下さい』

「そ……そうか。分かった」

 まさか、車の中も見えていたのか?

『それとミールさん』

「なんでしょう?」

『ご主人様を襲ったら、マジに殺しますからね』 

「そ……そんな事していませんよ」

『本当ですよね?』

「本当! 本当!」

 見えていたな……

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