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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第四章

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本物はどれでしょう?

 残時間 18秒


 外部電源に向かって走る。

 途中、二人の帝国兵が立ちふさがった。

「どけぇ!」

 と言っても、どく訳けない。

「ブースト」

 一人を右ストレートで吹っ飛ばした。

 もう一人は、体当たりで……

二人は仲良く川に沈んだ。

 

 残時間 7秒


 外部電源に飛びつく。


 残時間 5秒 4秒 3秒


『電源に接続、充電しています』


 間にあったあ!


 振り返ると、六人の帝国兵が僕に銃を向けていた。

 銃声が響く。

「痛いじゃないか」

 いや、本当は痛くも痒くもないけど……

 しかし、銃弾をまとも食らって、平然としている僕を見て帝国兵は動揺したようだ。

 動揺している間に、僕は拳銃を抜いて六人の足を撃ちぬいた。

 六人は悲鳴を上げ、地面でのた打ち回る。

「動くな! こっちを見ろ」

 しまった! ミールを人質にとられた。

 一人の兵士がミールを羽交い絞めにして、もう一人が剣を突き付けている。

 加速機能(アクセレレーション)を使えれば、奴らが反応する前に殴り倒す事ができるが、重い外部電源を背負ったままではそれは使えない。

「卑怯者! 女を人質に取らなければ、まともに戦えないのか。帝国軍とは腰抜けばかりか!」

「うるせぇ! 俺たちは、給料分の仕事してるだけだ。安給料で命まで落としてたまるか!」

 ううむ……プライドを刺激して、人質を手放させる作戦はだめか。

 ミールが何かを言った。

 翻訳ディバイスを 日本語⇔ナーモ語 に。

「あたしはどうなってもいい! 早くこいつをやっつけて!」

 なんて、感動的なセリフ……

「あたしが死んでも、代わりがいるのだから……」

 ん……代わり? 

 あ! そういう事か。感動して損した。

 帝国兵が何を喋った。

 再び翻訳ディバイスを 日本語⇔帝国語 に。

「こいつの命が惜しかったら、その変な鎧を脱げ」

「だが断る」

「いいのか? こいつを刺すぞ」

「いいわよ」

 帝国語で、そう言ったのは、僕ではない。

 ミールを羽交い絞めにしている兵士の背後から現れた、もう一人のミールだ。

「え?」

 帝国兵は、呆気にとられる。

「ささ、遠慮なさらずに、ひと思いにブスっと」

 剣を持っている兵士の横に、もう一人別のミールが現れる。

 兵士は慌ててスマホを取り出した。

「はーい! ここで問題です。本物のあたしは、どれでしょう?」

 トレーラーに上に、また一人現れた。

 さらにトレーラーの後ろから、何人ものミールが出てくる。

 こんな短時間で、どうやって兵士たちの身ぐるみを剥いだのかと思ったら、分身を使ってやらせていたのか。

「隊長! あいつが本物です」

 スマホで確認した兵士が、トレーラーの上を指差す。

「よし! 行くぞ」

 行きかけた二人の肩を、僕はガシっと掴んだ。

「ちょっと待て」

 隊長が振り返る。

「何かね? 我々は今忙しいのだが」

 兵士Aも振り返る。

「そうだ! 我々は忙しいんだ。さっさと手を離せ」

「まさか、この状況で、僕が行かせると思うかい?」

「お……思わない」

 わかればよろしい。

「ブースト」

 二人の帝国兵は仲良く吹っ飛んでいった。


「じゃあ、君たち。後はまかせたよ」

「はーい」

 三人のミールが、地面に倒れた隊長と兵士Aの身ぐるみ剥がし作業に取り掛かった。  


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