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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第十章

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潜水艦

  指令室に行くと、香子とミール、芽衣ちゃん、ミクが先に来ていた。

  メインスクリーンには、偵察用ドローンが捉えた敵艦隊の姿が映っている。

  敵の数を香子に尋ねた。


「大小五十隻ほど。ほとんどが木造船だから、たいしたことないけど、問題はこいつ」

 

 木造船の艦隊の中心付近に、一隻だけ異様な船がいた。


「装甲艦?」

「三十年前にプリンターで作った装甲艦を出してきたのよ」


  ひょっとして、こいつか?


「艦名は分かるかい?」

「帝国語で《マカロフ》と書いてあるわ」


 やはり、こいつか。しかし……


「三十年前の機械が、動かせるものなのか?」

「たぶん、カルルが盗み出してきたカートリッジで、プリンターを動かして交換部品を作ったのね」

「しかし、一隻だけだろ。先に木造船だけでも沈めて丸裸にしてやれば……」

「そうはいかないのよ。あいつ対空レーザー砲を備えているわ」

「対空レーザー!?」

「最初に送ったドローンは、すぐにこいつに落とされてしまった。だから、プリンターでステルスドローンを出して送り込んだのだけど……」


 その直後、ドローンからの映像が消えた。


「少しでもレーダーに捕まったらこの様よ」

「ロボットスーツの装甲なら……」

「計算だと、同じ個所に五秒以上照射されたら貫通されるわ」


 なるほど。成瀬真須美の言う通り厄介だ。


「いったい、エネルギーに何を使っているんだ?」


 それに答えたのは楊 美雨。


「核融合炉です」

「核融合!」

「三十年前に戦った時、同形艦を撃沈してその構造を調べました。二十メガワット級の核融合炉を使っているのを確認しています」


 こっちが太陽電池とかLNGとかでチマチマ電気を使っているのに、向こうは核融合でふんだんに電力が使えるのか。勝負にならん。


「大丈夫です」


 僕の心を読んだかのように楊 美雨は言った。


「北村さんの持ってきてくれたブリンターのおかげで、こちらの核融合炉も稼働できるようになりました。これで、こちらのレーザー砲も使用できます」

「そうですか」

「ただ、あの装甲艦は鏡面装甲のためレーザーもあまり効果ありません。レーザーの撃ち合いは、こちらが不利かもしれません」


 では、実体弾で攻撃した方がいいか? いや、ミサイルや砲弾ではレーザーで落とされる。となると、使えるのは……


 十分後……


 僕と芽衣ちゃんはロボットスーツを装着して、狭い通路を進んでいた。その後ろからミールとミクが着いてくる。Pちゃんには、指令室に残ってもらった。


「ミール疲れないかい?」


 途中、僕は振り向いて尋ねた。


「大丈夫です。日頃、鍛えていますから……」


 ミールはガッツポーズで答える。


「そうか。疲れたら言ってくれ。僕が運ぶよ」

「ああ! 急に眩暈(めまい)が!」


 おい……


 わざとらしく通路上にへたり込んだミールを、僕はお姫様抱っこで抱き上げた。


「ああ! お兄ちゃん! あたしも眩暈が!」


 ミク……おまいもかい……


「ミクちゃんは、私が運んであげますね」


 通路上でへたり込んでいるミクを、芽衣ちゃんが抱き上げる。


「あ! ちょ……芽衣ちゃんじゃなくて、お兄ちゃんに……」


 そのまま、僕らは通路を一キロほど進み、潜水艦の停泊しているプールに着いた。

 プールには、香子と芽衣ちゃんが言っていた通り、潜水艦が浮いている。

 小型と聞いて、最初は特殊潜航艇みたいなのを想像していたがそれよりは大きい。

 全長五十メートルくらいはある。

 潜水艦の周囲では数名の整備員が働いていた。

 空や地上から装甲艦に近づくのが難しいので、この潜水艦で攻撃をかけようという作戦だが……


「この潜水艦、まだ動かせないのですか?」


 整備員の一人が振り返る。


「心配ありません。修理はもう終わりました。今、魚雷の積み込みと最終チェックを行っているところです」

「そうでしたか。ご苦労様です」


 その時、司令塔のハッチが開いた。出てきたのは……


「おお! お兄さん達、来たね。さあ、乗って」


 レイホーが手招きをしていた。 

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