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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第八章

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ビキナーズラック?

 一気に矢部との間合いを詰める。

 すれ違い様に、ショットガンを一連射。

 むこうも、撃ってきた。

 しかし、九九式のアーマーにそんな物は通じない。

 

 そんな事は、互いに分かっている事だ。


 振り返ると、向こうはワイヤーガンを発射していた。

 九九式のワイヤーガンは、追尾機能があるので避けても無駄。


 正しい対処は……


 ショットガンを、棍棒のようにふるって叩き落とす。

 

 続いて、ワイヤーをショットガンでからめ捕った。


「行くぞ! イナーシャルコントロール プロモーション二G」

 

 矢部に向かって一気に加速。

 ぶつかる寸前に、ワイヤーを掴んで胴体にキックを叩き込んだ。

 矢部も少し遅れて、ブーストパンチを放ってくる。


 顔面にパンチを食らう前に、僕はワイヤーを手放した。


 パンチを食らった反動で、僕は後方へ吹っ飛んでいったが、ロボットスーツが食らったダメージはかなり緩和された。

 一方で殴った矢部も、反動で後方へ吹っ飛んでいく。


 支える場所のない空中で殴り合うとこうなるのだ。

 だから、殴り合いの前に相手にワイヤーガンを打ち込むと有効な打撃を与えられる。


 そんな知識が、唐突に脳裏に湧いてきた。


 ブレインレターで送り込まれた知識のようだ。


『ちょっと、反則じゃないですか』

「なにが? 戦いに反則もへったくりもないでしょ」

『いえ……そうじゃなくて、九九式初心者の北村さんが、なんで九九式をこんな使いこなせるのですか!?』 

「たぶん、ビキナーズラックだよ」

『こんなビキナーズラックがあってたまるか! 生データから作られたというのは、こっちを油断させる嘘でしょ! この戦い方は隊長の動きそのものだ。あんた本当は隊長なんだな? 死んだふりをしていたんでしょ?』

「いや……マジに、生データから作られたのだが」

『嘘だ!』


 矢部は、ワイヤーガンを放ってきた。

  

 ショットガンはすでに手放してしまったのでない。

 弾丸が刺さらない様に、左腕の装甲を斜めに当てて弾き飛ばした。

 そのままワイヤーを左腕でからめ捕る。


『やっはり、隊長だ。ワイヤーガンをそうやって避けられるのは、隊長と芽衣ちゃんだけだったはず』


 これって、そんな難しい技だったの?


「他にできる人いなかったの?」

『また、そうやって知らないふりして』

「いや、マジに知らないのだけど……ああ! たぶんブレインレターのせいだと思う」

『ブレインレター?』

「三日前にブレインレターで、前の僕の記憶を送り込まれた。その中に九九式の使い方も入っていたのだと思う」

『冗談じゃない! それじゃあ隊長が生き返ったも同じだ! 俺勝ち目ないじゃん』

「じゃあ降伏しますか?」

『いや、降伏は中の人が許さないので、俺は矢納さんのところへ逃げます。矢納さんのところへ』

「え?」

 

 矢部は通信を切って逃げ出した。


 しかし、スピードが遅い。まるで『ついて来い』と言わんばかりの……罠か?


 いや待て……矢部もブレインレターで送り込まれた『奴』あるいは『中の人』に操られているとしたら、罠ではなく、僕をある場所に誘導しようとしている?


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