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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第八章

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降伏勧告

 そのロボットスーツ、色はクリームイエローだが、形状は僕と同じだった。という事はあれも九九式か。


 通信が入った。

 相手のロボットスーツからだ。


『隊長。俺が誰だか分かりますか?』

「いや、誰です? それと。僕はあなたの隊長ではない」

『すみません。そっちの北村さんは、生データから作られたんでしたね。じゃあ、俺のことは知りませんね?』

「事情は聞いています。矢部さんか古淵さんのどちらかと」

『俺は矢部です』


 セクハラの奴か……



「あなたが矢部さんですか。一応、話は聞いてます。なんか……前の僕にひどく叱責されたとか?」

『そうです。でも、俺は矢納さんと違って、新しく再生されてきた北村さんに恨みをぶつけるほど心の狭い人間ではありませんから、安心して下さい』


 それは助かる。……しかし、ここで、こんな事言って大丈夫なのか? この通信て、矢納さんにも聞かれているのでは?


 

『てめー! 矢部! 聞こえているぞ! この野郎!』


 やっぱり、聞かれていた。


『矢納さん、立ち聞きは良くないですよ。そういう事するから、あなた部下に嫌われるんですよ』

『喧しい! おい北村。前のお前が、なぜこいつを叱責したか教えてやる。矢部は、森田芽衣をレイプしたんだ』

「なんだって! 矢部さん、本当ですか?」

『ちょー! そんな殺意の籠った怖い声出さないで下さいよ。嘘に決まっているでしょ。矢納さんは息をするように嘘を付く人だというのは、北村さんもよく知っているでしょ』

「確かに」

『こらあ! そこで二人とも、納得すんじゃねえ!』


 んな事言ったって、事実だからな。


『だいたい、レイプなんて俺がするわけないでしょ。俺はただ、軽いスキンシップのつもりでやった事で、芽衣ちゃんに凄く嫌がられただけですよ』


 ああ! 勘違いでそういう事やっちゃう人いるからな。

 イケメンが女の子の肩に手を回しているのを非モテ男子が見て、あの女の子は肩を抱いても怒らないんだなと勘違いして同じ事をやってしまう人。

 女の子が怒らないのは、元々好きな人に触られたからであって、好きでもない人から触られたらそりゃ怒る。


『なにが軽いスキンシップだ。尻を触ったり、胸を揉んだり、着替えを盗撮する事のどこが軽い』


 そんな事やっていたのか。そりゃあ叱責の一つもしたくなるさ。


『俺なんか、会社でそういう事をやって、何度もクビになりかけたんだぞ』


 だから矢納さんは、女子社員に嫌われていたんだな。


『まあ、昔の事は置いといて本題に入りましょう。北村さん、降伏する気はありませんか?』

「ない!」

『即答ですか? 少しは考えてから返事しても……』

「考える事などない。そもそも、こっちが優勢なのに、なぜ降伏する必要がある?」

『優勢? 何を言って……あれ? 矢納さん。ドローンはどうしたのですか?』

『ま……まだ五機残っている』

『何をやっているんですか? 三十機もあったのに、もうこんなに落とされたのですか?』


 ちなみに撃墜数は、僕が七機、ミクが十三機、ミールとPちゃんの鉄壁防御網で五機。


『信じられません。あれだけの戦力差でどうして負けるのです? 普通ありえないでしょう』

「煩い! 五機残っていると言ってるだろ。俺はまだ負けていない」

『いや、五機じゃなくて四機です。あ! 三機になった。矢納さん、あなた、ひょっとして無能?』

『喧しい!』

『まあ、それは置いといて、北村さん。あなたは俺と戦っても勝てませんよ』

「僕が勝てないという根拠は?」

『経験の差ですよ。以前のあなたなら俺は勝てなかった。しかし、生データから作られたあなたは、九九式による空中戦の経験がない。どうです? 降伏しませんか?』

「断る」

『また即答ですか? 少しは考えて下さいよ』

「僕からも聞きたい」

『なんです?』

「ブレインレターで洗脳させるという事は、死ぬよりマシな事? それとも死んだ方がマシな状態?」

『え? ええっと……いや、無理です。その質問は、中の人が答えさせてくれません』


 中の人? 成瀬真須美が言っていた『奴』の事か? 


「答えられないという事は、死んだ方がマシと解釈します。なので、降伏はしない。話は終わりだ」

『ちょっ……経験は俺の方が上だって言ってるでしょ。人の話を……』

「問答無用!」

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