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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第八章

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黄金色のロボットスーツ

「Pちゃん。敵のドローンは何機?」

「三十機です」


 菊花は一機か二機しか残っていない。

 ステルスも四機ぐらい。

 戦力が足りないぞ。


「北村さん。これを使って下さい」


 芽衣ちゃんが指し示したのは、ロボットスーツの着脱装置。


「これは、前の北村さんが使っていたロボットスーツです。対戦車ライフルで開けられた穴は、もう塞ぎました」

「いや、芽衣ちゃん。ロボットスーツでは空は飛べないし……」

「飛べます」

「え?」

「このロボットスーツは飛べます。ICパックも用意してあります」

「ICパック!」


 ブレインレターで見た僕は、それを使って確かに飛んでいた。


「装着」


 僕の身体は、金色に輝くロボットスーツに包まれた。

 なんで金色? 今までの機体は黒だったが、これではまるで百○ではないか?


「北村さんが今まで使っていたのは、プロトタイプのロボットスーツと思われます。この機体は西暦二〇九九年に配備された、九九式です」


 一つ数字が少ないのね。


「お兄ちゃん。あたしも行く」

「ミク! さっき、落ちたばかり……」

「大丈夫。今度は薬があるから」


 ミクは丸薬の入ったビニール袋を出した。


「それ、どうしたんだ?」

「カルカシェルターの中にナーモ族の薬師がいて、作ってもらったのよ。これが出来上がるのを待っていて、なかなかお兄ちゃんを助けにいけなかったの」

「分かった。くれぐれも無理をするなよ」

「分かっているよ。もう、あんな怖い思いするのはコリゴリだから」


 そう言ってミクは、懐から白い人型を取り出した。


「出でよ! 式神」


 オボロが出現する。


「お兄ちゃん、いつでも行けるよ」

「よし」

「待って、北村君」


 ん? 成瀬真須美の声。


 僕の足元にいつの間にか、人型ドローンがいた。


「さっきここを、離れる前に、このドローンを置いて行ったの。よく聞いて、北村君。今、矢納が狙っているのは、あなたじゃないわ。この娘よ」


 そう言って、成瀬ドローンは芽衣ちゃんを指差した。


「え? 私が狙われているのですか?」


 芽衣ちゃんは、きょとんとした顔で答える。


「芽衣ちゃん。あなたロボットスーツの調整ができるわね。矢納は自分のロボットスーツを欲しがっているの。そのために、あなたを生け捕りにするつもりよ」

「ええ!?」

「そのために奴は、波状攻撃をかけて、あなたのロボットスーツを消耗させた。そして、さっき、カルカシェルターから、あなたが出てくるのを確認して捕獲のために動き出したのよ。だから、ここを留守にするわけにはいかないわ。誰かが守らないと」

 

 ミールが手を上げる。


「それでは、あたしがここに残ってこの方をお守りします。カイトさんとミクちゃんは攻撃に行って下さい」

「ありがとう。ミール」

「いえ、どのみちあたしは飛べませんから」

「Pちゃん、ドローンは何機ある」

「菊花タイプ二機、ステルスが四機あります」

「では、ステルスは、ここの防衛に回してくれ。菊花は僕が操縦して攻撃に使う。君はここで芽衣ちゃんを守ってくれ」

「はい。私は、芽衣様をお守りします」

「様をつけないで!」


 芽衣ちゃんの悲鳴はこのさい無視。


「じゃあ、お兄ちゃん。あたし先にいくね」


 ミクを乗せたオボロが飛び上がる。


 続いて二機の菊花を発進させた。


 次は僕の番。


 ICパックのコマンドは、ブレインレターで僕の脳に送り込まれたはず。


 頭の中に湧いてきた。


 コマンドは「イナーシャルコントロール」の後に任意のGを言うだけ。

 「プロモーション」の後に、任意のGを言うと推進力としても使える。

 最大加速三Gだが、通常は二Gまでしか使わない。

 二G以上の加速は、装置を痛めるのでそれ以上の加速は緊急時のみ



「イナーシャルコントロール マイナス二G」


 僕の身体を包み込んだ金色のロボットスーツは、夕闇迫る空へと上昇して行った。

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