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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第八章

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一つだけ優れている事

 弾丸を受け止めたのは、キラの分身体だった。


 キラは、エラを睨みつけて言う。


「さっき言いそびれた事があるので、言いに来た」

「なんだ?」

「私は帝国に愛想が尽きた。よって、帝国を捨ててリトル東京に亡命する」

「そんな勝手が、許されるとでも思っているのか?」

「元より、許して貰おうなどとは思っていない。私はただ宣言しに来ただけだ」

「ふん。勝手にするがいい。だが、キラ・ガルキナよ。リトル東京が、お前を受け入れてくれると思っているのか?」

「それは分からない。だから、受け入れてもらうために、手土産を用意しようと思う」

「手土産だと?」


 キラは、ビシっとエラを指差した。


「その手土産とは、エラ・アレンスキー! お前の首だ!」


 それを聞いたエラは笑い出す。


「あはははははは! これは傑作だ。お前ごときが、私に勝てるとでも思っているのか? 十二の分身を操るカ・モ・ミールですら、私に勝てなかった。分身一体を操るのがやっとのお前に何ができる?」

「確かに私は、分身一体を操るのがやっとだ。だが、私には師匠より優れている事が一つだけある」

「なに? なんだ、それは?」

「戦ってみれば分かる。行くぞ」


 キラはエラに向かって駆け出した。


「バカめ!」


 エラの放ったプラズマボールがキラを包み込む。


 だが……


「シャー!」


 プラズマボールの中から、キラの分身体が、顔が裂けるほど大きく口を開き、牙をむき出しにして、飛び出してきた。


 かつて僕と戦った時と同じ口裂け女状態だ。


「バカな!」


 エラはさらにプラズマボールを放つが、キラの分身体にはまったく通じない。


 そうか! 


 ミールの分身は憑代に木札を使っているが、キラの憑代は短剣。

 最初の短剣は僕が壊してしまったが、キラがミールに弟子入りしたときに、ロボットスーツのメモリーに残っていた映像を元にして僕がプリンターで作った。

 元の材質が分からなかったので、どうせなら強い方がいいと思ってチタニウムにしておいた。


 確かにプラズマボールの温度はチタニウムの融点より高いが、Pちゃんの言う通り熱量が少ない。

 プラズマボールの一発や二発じゃ破壊できない。


「シャー!」


 キラはエラに肉薄し、ついに肩に噛みついた。


「ぎゃああああ! 痛い! やめろ! 離せ! 止めて! 離して!」


 こいつ、人を痛めつけるのは好きだが、自分は全然痛みへの耐性がないのだな。


「この!」


 エラは拳銃を撃ったが、キラの分身にそんな物が通じないのは僕がよく知っている。


 プラズマボールの零距離射撃を続けて、やっとの事でキラの分身を仕留めたが、そのために薬を二つ消費してしまった。


 残りは二つ。

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