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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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分身の弱点

 爆弾の設置は、三分で済んだ。前回来たとき、設置した中継器も生きているので電波の感度も良好。スライムに邪魔されることもなく、順調に片付いたかのように思えた。

「カイトさん!」

 分身達(ミールズ)の緊迫した声に振り向く。

「屋上に、カルルが帝国兵を連れて現れました!」

「なに!?」

「今、分身たちが戦っていますが、危なくてベジドラゴンが近づけません」

「分かった! すぐに屋上に行く」

 隠し通路に戻って、階段を上り始めた。

「カイトさん。分身が三体やられました」

「なんだって? だけど、戦闘モードならかなり強いはずだよね。キラの分身も、ロボットスーツと互角の力を出していたし……」

「でも、カルルは分身の弱点を、知っているみたいなのです」

「弱点?」

「急いでください。また一体やられました」

 しかし、外部電源を着けたままでは、あまり速度が……そうだ!

「パッテリーパージ」

 外部電源を外した。


 残時間 三百秒


「君たち、それを持ち上げられるかい?」

 分身達(ミールズ)は、二人がかりで外部電源を持ち上げた。

「大丈夫です」「軽いです」。

「それじゃあ、僕は先に行くから、それを屋上まで持ってきて」

「はーい」

「アクセレレーション」

 僕は猛スピードで階段を駆け上った。

 屋上に出る。


 残時間 二百九十秒


「やあっ!」

 ちょうど、戦斧を構えた分身が、カルルの赤いロボットスーツに飛び掛かっていくところだった。

「ふん!」

 カルルは、戦斧の柄を左手で掴んで受け止める。

 空いている右手には、カードの様な物を持っていた。

 カルルは、そのカードを分身の顔面にかざす。

 その途端、分身の動きが硬直した。

 

 なんだ? あのカードは?

 

 動きの止まった分身の胸に、カルルは右腕を突き入れた。

「ぎゃううううう!」

 腕を引っこ抜いた途端、分身はのけ反り悲鳴を上げながら光の粒子となって消えていった。  

 

 五体の分身達(ミールズ)が、カルルを遠巻きに囲んでいた。


 迂闊に攻撃できないのだ。


 しかし……


「アクセレレーション」

 カルルの無防備の背後に、僕は思いっ切りぶちかましてやった。

「どわわ!」

 カルルは転がっていく。


 残時間 二百七十秒


「えい!」

 分身の一体が、カルルに向けて矢を放つ。

「効くか! こんな物」

 カルルは、空中で矢を掴み取る。

 そこへ、すかさず僕はカルルの脇腹に蹴りを入れた。

「うわわ!」

 カルルは吹っ飛び、屋上から落ちそうになったが、ワイヤーガンを見張り塔に撃ちこんで落下を免れる。

 屋上の縁で、辛うじて踏みとどまっていた。


 しぶとい奴。


 ショットガンを抜いた。

「バカめ! こっちも磁性流体装甲(リキッドアーマー)だ。そんなものが効くか」

 

 いや、狙うのはここだ。


 カルル本人ではなく、足元の石材を狙う。

 ショットガンの連射で、石材が吹っ飛びカルルは縁からずり落ちた。

 しかし、まだワイヤーでぶら下がっている。

「ウインチ」

 カルルがコマンドを言い終わる前に、僕はワイヤーが刺さっている見張り塔の壁を撃った。

「スタート」

 ワイヤーが巻きあげるより一瞬早く、ワイヤーは見張り塔の壁から外れた。

「うわわ!」

 カルルは下へ落ちていく。


 残時間二百五十秒。


 周囲を見回すと、数名の帝国兵が、空中のベジドラゴンをボーガンで牽制していた。

「ミール! 今のうちに帝国兵を」

「はーい」

 分身達(ミールズ)と僕が暴れまわり、たちまち死体の山を築き上げた。

 ようやく安全になった屋上に、ベジドラゴンたちが降りてきてナーモ族を連れて行く。

 しかし、僕とミールは乗り切れなかった。

 次の便を待つしかないな。

「カイトさん」「これ持ってきました」

 見張り塔の出入口から、二人の分身達(ミールズ)が外部電源を持って出てきた。


 いけない! 外部電源を外していたのを忘れてた。


 残時間 二百秒


『電源に接続。充電しています』


「カイト!」

 エシャーが来てくれたようだ。

「気ヲツケテ! カルル 登ッテキタ」


 なに!?

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