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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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「ばれてしまっては仕方ないな」

 PCに目を戻した時、兵士が報告を再開していた。

『確かにその後、ベジドラゴンが高空から石を投下してきました。これよって、かなりの負傷者が出ました。しかし、これも、カルル・エステス氏のレーザーで撃退できました』

『ふむ。そうか』

『ただ、その後で弾薬庫が爆発しまして、城が土煙に覆い尽くされてしまい、煙が晴れた時には、ベジドラゴンの姿はありませんでした』

 ネクラーソフはアンダーに向き直った。

『アンダーよ。ベジドラゴンは、まだ襲撃してくると思うか?』

『俺の知ってる話じゃ、ベジドラゴンを怒らせた町への攻撃は七日続いたというぜ』

『ううむ。ベジドラゴンは、知能があると言っていたな。交渉で、和解することはできぬか?』

『できない事もないけどな。怒らせる前だったら』

『今からでは、手遅れという事か?』

『どっかの町長だか村長だかが、ベジドラゴンの長老に平謝りに謝って許してもらったって話も聞いて事あるぜ。つまり、ここで一番偉いあんたが頭を下げれば、あるいは許してもらえるかもな』

『かもしれないとは、不確実な情報だな』

『だから、許すかどうかは、ベジドラゴンの気分しだいって事だ』

『なるほど。そういえば、お前がミールに捕まったのは、ベジドラゴンの子供に騙されて拉致されたからだと言っていたな』

『ああ、そうだが』

『ミールの仲間たちと、ベジドラゴンが最初から手を組んでいたという事はありうるか?』

『さあ、どうかな?』


 当たらずとも、遠からずだな。

 アンダーを拉致した時点では、エシャーには協力してもらっただけだが、さっきの攻撃の後、僕たちはベジドラゴンの長老と会ってミール救出のために手を組むことになったのだ。

 明日にでも、城への再攻撃をかける事になっているのだが、そのためにレーザーを黙らせる必要がある。

 このドローンは、レーザーを黙らせる作戦その一なわけだ。


 不意に馬車の動きが止まった。

 どうしたのか? と思っていたら御者が窓から顔を出してきた。

『ネクラーソフ閣下。カルル・エステス氏が、面会を求めていらっしゃっています』

『面会? わざわざ来なくても、城で待っていればよいものを』

『それが、火急の用事のため、城に入る前にぜひ会いたいとのことです』

 

 どうやら、作戦その一は失敗かな?

 カルルがここまできたという事は、たぶんこの作戦に気が付いたのだろう。


『せっかちな奴だな。まあいい、通せ』

 カルルが馬車に入ってきた。


 ん? 顔に酷い引っ掻き傷。どうしたんだろ?


『夜分失礼します。ネクラーソフ閣下』

『どうしたと言うのだ? 城で待っていればいいものを……その傷はどうしたのだ?』

『ミールに、激しく抵抗されまして……』


 抵抗する術がなかったのでは……いや、嘘だと思っていたけど……


『それは大変だったな。それで火急の用とは?』

『この馬車の中で、探し物をさせていただきたい』

 カルルはアンテナを差し出した。

 これでドローンの電波を探す気か?

『何を探すと言うのだ?』

『敵のスパイです』

『スパイだと? この中にか?』

 ネクラーソフの視線がアンダーに向かう。

『え? ち……違う! 俺はスパイなんかでは』


 まあ、この中で一番信用がないのは、こいつだからね。


『閣下。スパイは人間ではありません。こいつです』

 突然、映像が乱れた。

 ドローンがカルルに掴みあげられたようだ。

 映像が安定すると、ネクラーソフの顔面アップが映っていた。

『なんだ!? この機械は?』

 どうやら、ネクラーソフが覗き込んでいるようだ。

『閣下。これもドローンの一種です。隙を見て、馬車に入り込んだのでしょう。そうなのだろう? 北村海斗』


 しょうがないな。


 スピーカーのスイッチを入れた。

「ばれてしまっては仕方ないな」


 て、まるで悪役のセリフだね。

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