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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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ベジドラゴンの逆襲

 城の屋上で、何かが光った。

 次の瞬間、PC画面がブラックアウトする。

 

 これで落とされたドローンは五機目。

「Pちゃん、今の映像で、何か分かったかい?」

「使用された武器は、レーザー兵器の可能性が高いです」

 ミールとの連絡が途切れた後、ドローンを城に近づける事が出来なくなっていた。

 城の上空へある程度近づくと、何らかの対空兵器で落とされていたのだ。

 どうやら、レーザーの様だが、カルルの仕業だろう。

 今までは、我が物顔でドローンを城上空に飛ばしていたが、これからはできなくなる。

 レーザーだけなら対処法はあるけど、おそらく他にも対空兵器を用意しているだろうな。

 それに、レーダーも設置したようだ。

 空から、気づかれずに近づくのはもう無理だ。

「師匠はいったい、どうなったのだ?」

 キラが不安そうに言う。

「分からない。連絡が途切れた後、まったく安否不明なんだ」

 おそらく、カルルに捕らえられたのだろう。

 ベジドラゴンたちも、逃がせたのか分からない。

「私に、何かできる事はないか?」

「君は関わるなと、ミールに言われているだろう」

「しかし……このままでは不安だ。いつ、私の分身が暴走するかと思うと」


 それは困る。

 

「ネクラーソフを捕虜にして、人質交換を要求してみるか?」


 まだあいつは城に帰りつけていないから、いけるかもしれない。


「やるなら、私にも手伝わせてくれ」

「だから、それは……」

「分かっている。祖国を裏切るなというのだろ。だが、ネクラーソフ一人を拉致するなら、私の個人的復讐だ。祖国を裏切る事にはならない。あの男、せめて一発殴ってやりたい」


 この作戦はダメだ。キラが暴走する危険が大きすぎる。


「ご主人様。多数の飛行物体が接近してきます」

「敵のドローンか?」

「いえ。どうやらベジドラゴンの群れのようです。それも成体ばかり三百五十六体の群れです」

「渡りの季節なのか?」

「いえ、渡りにはまだ早いかと」

 ドローンを飛ばしてみる事にした。

 群れは、かなり高いところを飛んでいる。

 ドローンも、それに合わせて高度を上げていった。

 やがて、雲の上に出る。

 果てしない雲海の上で、ドローンは群れと遭遇した。

 

 それは、思わず見とれてしまう壮大な光景だった。


 日の光をキラキラと反射させる緑の鱗で覆われた巨大な翼竜たちが、雲海を埋め尽くして羽ばたいているのだ。

「美しい!」

 キラの口から感嘆の声が漏れる。

 

 美しいのはいいのだが、一つ気になることが……

 どの翼竜も鉤爪で大きな石を掴んでいるのだ。


「ご主人様。大人の群れの後方に子供たちがいます」

 子供の群れに、カメラを向けて映像を拡大してみた。

 数十頭の子供の中に、赤いリボンをつけた翼竜がいる。


 エシャーだ!


 ドローンをエシャーに近づけてみる。

「エシャー。僕だ。海斗だ」

 エシャーがこっちを向いた。

『カイト? カイトナノ?』

「エシャー、いったい何があった?」

『殴リ込ミ』

「殴り込み!?」

『城ノ帝国軍。子供タチ、誘拐シタ。絶対許セナイ』

 それで、大きな石を……

 あれを城に落とす気か?

「捕まっていた子供たちは、逃げられたのか?」

『ミール、子供タチ、助ケテクレタ。デモ、ミール捕マッタ』

 やはりミールは捕まったのか。しかし、ベジドラゴンだけは逃がせたのだな。

『ミール分身、ルッコラニ乗ッテ逃ゲタ』

「ルッコラって?」

『捕マッテイタ、子供。アタシノ後ロ、飛ンデイル。分身乗セテイル』

 後ろにカメラを向けた。

 人を載せたベジドラゴンの子供がいる

 あれがルッコラ?

 ルッコラの背中に乗っている人間は、帝国人の男のようだ。

 しかし、その姿は出現消滅を繰り返している。


 ミールの分身!


 分身はドローンに向かって手を振っていた。

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