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モニターに応募したら、系外惑星にきてしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。  作者: 津嶋朋靖
第六章

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来ないね

「ご主人様。赤外線センサー、対人レーダー、レーザートラップ何れも反応ありません」

 今、僕らがいる場所は、地下道の出入口から数百メートル離れた森の中。木を切り倒して切り開いた……自然破壊してすんません……広場にいる。広場へ続く道の入り口は、立体映像(ホログラフ)で隠してある。

 広場周辺の森の中には各種センサーを仕掛けてあり、人が通れば分かるはず。

「カルルは、本当にこっちへ来ているのでしょうか?」

 Pちゃんは疑わしそうに言うが、奴は僕と同じ時代の人間だ。

 帝国人やナーモ族とは違い、二十一世紀地球のテクノロジーを知っている。

 それを掻い潜る方法だって……

 僕はロボットスーツを装着し、ショットガンを構えて奴を待ち受けた。


 しかし……


「来ませんね」

 僕の背後で、ショットガンを構えているPちゃんが呟くように言う。

「来ないね」

 数分待ったが、まだカルルは現れない。

 通信は、まだ繋がるだろうか?

 一応通信手段確保のため、奴のドローンはまだ落としていない。 

 こっちも、二号機は引き上げたが、不時着した一号機を通じて通信はできる。

 呼びかけてみた。

「おい、カルル。まだか?」

『慌てるな。今、入り口を見つけたところだ。もうすぐ行くから待っていな』

 どうやら、立体映像(ホログラフ)で隠した入り口を見つけたようだ。

「来るぞ!」

 ショットガンを広場の入り口に向けた。

 一分経過……

 Pちゃんが頭のアンテナをビコピコと動かしている。

「ご主人様、やはり、どのセンサーにも反応がありません」

 どんな方法で、センサーを誤魔化しているのだ?

 そもそも姿も見えない。

 木々の間に隠れているのか?

 それとも光学迷彩?


 そうだ!


 スマホを取り出してアラームを鳴らしてみた。

 

 ピー! ピー! ピー!

 

 カルルに呼びかけてみる。

「おい、カルル」

『なんだ?』

 僕はマイクを外してスマホの上に乗せた。

 これでマイクを通して、アラーム音がカルルの通信機に送られる。

 茂みの中に隠れていても、そこからアラーム音が聞こえれば、そこに奴はいるはずだ。

 スマホのそばから離れて耳を澄ます。

 どこかから、アラーム音が……さっぱり聞こえてこない。

 もう一度マイクを取った。

「おまえ、本当に来ているのか? こっちのセンサーに、まったく反応がないぞ」

『センサー? 何のことだ?』

「何って……こっちの周囲にはレーザートラップや赤外線センサー、監視カメラ、対人レーダーを仕掛けてあるのだが、さっぱり引っかからないぞ」

『いや、そんな物は見当たらないが』


 ん? 通信機から奴の足音が聞こえてきた。

 カツーン! カツーン! という石段を踏みしめるような乾いた足音だ。

 しかし、この広場へ通じる通路は、むき出しの土。

 こんな足音するはずがない。


「カルル、全然違うところに来ていないか?」

『そんなはずはない。お前は、ここにいるはずだ』

「本当か? 住所は合っているか?」

『住所? 住所は……んなもんあるかーい!』


 そうでした。


「じゃあ聞くけど、どうしてそこに僕がいると分かった?」

『お前、さっきレーザー誘導弾で城を爆撃しただろ』

 レーザー誘導?

 僕はPちゃんの方を振り向いた。

「Pちゃん。さっき地上攻撃に使ったミサイルはレーザー誘導弾なのか?」

「いいえ、電波誘導弾ですが」

 通信機に向かって言う。

「レーザー誘導弾なんか使ってないぞ」

『嘘をつけ。俺は見たぞ。城の見張り塔からレーザーが出ているのを』

 

 え? それって……


『レーザーの照射された先にミサイルが着弾した。それで見張り塔にお前がいるとわかったのさ』


 ヤバイ! そっちにはミールがいる。


『待たせて悪かったな。ようやくドアの前に着いたぜ』

「まて! そこに僕はいない!」

『今さら、苦しい嘘はよすんだな。北村海斗』

 ドアの開く音が通信機から流れた。

『きゃああああ!』

 続いて、ミールの悲鳴が…… 

 いかん! ミールが捕まってしまう!

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