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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レーナ編

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コボルトはしつこい

 ロドスには三つのダンジョンがあって、わたし達は『ロドスの地下牢』と呼ばれる未攻略のダンジョンに来ていた。


 同じ未攻略ダンジョンで有名なのは、ロドスの中心地にある『不浄の闇』だ。

 ただこちらはギルドから近くて人が多いのと、完全迷宮タイプで探索にも時間がかかり、腕試しに向かなかった。


 わたしのメイン装備は弓。仲間の装備と被るけれど、魔法も使うからね。

腰には解体に使うナイフと、お父さんの形見の手斧を二つ腰に差している。


『鋼鉄の誓い』は同じ弓を使うベッタが先頭に立ち偵察を担う。

 ニルトとアリルの兄妹がその後ろを固め、ナークとわたしが後に続く。


 ロドスの地下牢はミニタウロスの群れやコボルトの群れが出る。

 ミニタウロスは、わたしの持つ手斧と同じくらいの石斧を振り回してせまって来る。

 小型のミノタウロスと言われているけれど、牛のお面を被った子供にみえて、可愛く見える。

 油断していると、一斉に斧を投げつけてくるので初見で殺られる新米冒険者も多い。


『鋼鉄の誓い』は盾使いのウロドが抜けたため、石斧が飛んでくる前に速度で制圧する。


 コボルトは犬族の魔物だ。棍棒を持って集団で襲いかかってくる上、タフでしつこい。

 噛みつきや爪で引っ掻く攻撃もあるので、倒したからと不用意に近づくのは危険だ。

 噛みつきや爪は傷より毒性のある場合が怖い。


 どちらも数が多く、二、三匹と思っているとあっと言う間に十数匹に囲まれる。

 装備と実力がないと浅層で全滅もあり得る為、不人気のダンジョンだ。


 わたしは魔法を使う事なく弓で狙いを絞り魔物を倒す。

 ベッタとわたしの弓矢で倒せない魔物をニルト、アリルが斬りつける。

槍を持つナークは反撃に注意しながらトドメを刺す。


 わたしがパーティーに加えた事で、『鋼鉄の誓い』は攻撃的なバランスが高まった。


 ニルト達もいざと言うときに魔法という切り札を持って戦えるので、思い切りがよくなった。


 連携の確認が取れたので回収した素材をギルドに売りに行く。

 ニルト達はDランクパーティーで受けられる依頼を、わたしは序に銅級で受ける事の出来る依頼を探す。


 依頼を見つけ受付で申請した後、街に買い出しに出た。

 依頼は、ロドスの名もなきフィールドで、パーティーは討伐の素材回収と、わたしは採取を選んだ。

 同時に依頼をこなして、パーティーランクと、わたしの階級をあげるのが目的だ。


 フィールドでは野営の可能性があるから、食料品など買っておく必要があった。


「ダンジョンで腕慣らしと連携確認とか格好つけて言ったけど、みんな緊張してたんだ」


 指名依頼の弊害というもので、商会の依頼をメインにしていたので、稼ぐには良かったが、腕が鈍っていたようだ。


「レーナの狩人としての技量もかなり高いからベッタのやつも焦ってただろ?」


「率先して前に出てたのそのため?」


 それなら任せてくれて良かったのに。

 でも新人の冒険者に負担の大きい前衛を任せる気はなかっただろう。

先輩の意地もあるだろうし。


「偉そうな事言えないが守るって言っておいて、助けられたら恥ずかしいからな」


 パーティーなので気にするものではないと思う。

 でも、やる気に水を差す事もないので頑張ってとだけ伝えた。

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