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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レーナ編

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ガウツの願い

 ガウツはレーナには、自由に行動していいと伝えている。危ないから目の届く範囲にはいるようにしていたが、行き先を伝えていれば問題はない。

 ガウツも基本的には注意している。たまに迷いこむ魔物や獣がいるから心配になるだけである。いまのレーナならゴブリン程度は、戦って勝てると思っていてもだ。


 もっと子供らしく遊ばせたい所だけれど、ラズク村は他に子供がいない。

 レーナの友達になれそうな子は、サラスナの町まで行く必要があった。


 結局ガウツかサンドラ達大人が彼女の相手になる。ニルト達パーティーの登場は、ガウツとしてはありがたい話しだった。


 特にニルトとアリルはレーナを構いたがった。レーナの邪魔はしないけれども、仕事を手伝ったり、狩猟を教わったり、獲物の捌きかたを真似したりと、彼らが暇な日は何をするにもレーナといた。


 レーナはと言うとはじめの頃は凄く迷惑な、嫌そうな表情をしていた。


 レーナに心境の変化があったのは、八歳の頃だ。この頃になるとレーナは一人で狩りに行き、弓を使って獲物をしとめていた。


 相変わらずニルト達がやって来て、獲物を見てはしゃいでいる。 レーナは呆れ顔だが、どことなく嬉しそうに頬を染めていた。


 娘を嫁にやる心理がガウツにもわかる気がしたが、ニルトならあとを任せても良いと思った。


 だからガウツはニルトを呼び出し、自分が亡くなったらレーナの事を頼むと伝えておいた。出来ればこんな山奥に引っ込まずに、広い世界に出て欲しいと願いながら。


 ニルトは約束した。


 彼は彼で気難しいガウツが、ニルトとレーナの仲を簡単に認めるとは思いもしなかったようだ。


 そしてニルトはガウツの時間があまりないのでは? と気づいたのだ。

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