行く末を考える
フィールド型ダンジョンはダンジョンが実は一つの樹海だった、というような一つの階層が広いものを区別して呼ぶ。
山岳地帯に見られる鉱山洞窟や、魔の森と呼ばれる魔物が絶えず発生するものなど形態はいくつもある。
そして中にはフィールド型と洞窟タイプのホール型の合わさった広大なダンジョンが存在する。
広いというだけで攻略難度が高く、複数階層となると踏破の難しさは何倍にも跳ね上がる。
ラングは帝国の攻略法には限界というか弱点を感じていた。軍隊の性質上、指揮系統の上に、どうしても領主や貴族が入り込むからだ。
優秀な指揮官がいるのに、権力や立場が上の無能の貴族の子がいたとする。その時、兵隊はどちらの指示を聞く必要になるか?
わざわざ聞かなくても、宮仕えをしているものならば誰でも答えはわかるだろう。
クランの会議は今後の目標を決めるというよりも、ラングの目標を聞いた上でどうするか身の振り方を考える話し合いになった。
ラング達、『海竜の牙』とラクトやクォラは、ラングがギルドを起ち上げるまでついて行くと今までと変わらず決めている。
サンドラは違う目的が出来たらしく協力はするが、どこまでついていくかはわからないと言っていた。
ベルク商会の面々はベルク氏についてゆき、商人として支援は続けるそうだ。信頼出来る御用商人の存在は大きい。
ウロド達は行くゆくはベルク商会の専属になるつもりなので、出来る限り協力するとこの場で約束した。
予定が決まっていないのは俺、イウル、トロン、ニーシャだ。
トロンは狩猟ギルドがあったなら所属は移し、協力は続けていくらしい。
他職のギルドのメンバーがいる方がギルド設立後で助かるはずだ。
ニーシャもそのつもりになった。今まで通りパーティーには参加する事もあるし、ギルド設立後薬師ギルドの一員として協力を約束した。
イウルは自身の目標、やる事が見つかるまで一緒にやりたいと言っていたので異論は挟まないだろう。
あとは身の振り方を決めてないのは俺だけとなった。




