表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
おまけの番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

318/356

夜魔の王女⑦

 帝国内の各地で小規模の戦争が起きていたけど、私はもうそれどころじゃないの。レーナに連れ回されてダンジョンに潜るわ、グリフォンに乗って飛び回るわで大変だったのよ。


 なんで深層域ごときでみんな騒いでいたのかしら。

 深層どころかレーナとアリルは深淵のさらに先、暗黒階層と名付けた階層まで到達していたのよ。


 過剰に嘘の申告して報酬を釣り上げる輩はいるけど、レーナの場合は逆ね。そんな階層まで行ったなんてどうせ信じてもらえないからと、過小の報告していたのよ。


 それにレガトのために、未知領域の発見を残すつもりなのよ。

 レーナってレガトの事になると、蜂蜜より甘くなるのよね。照れ隠しのためにやる行いが、盛大なデレ具合なわけで、巻き込まれる私やカルジアはいい迷惑なんだけど。


 小悪魔たちが私も同類だと騒がしい。いや、貴方たちは私の言う事は聞いてないじゃない。


 今回のでみんな懲りたよね。面白そうだからって、勝手について来るのは止めたほうがいいわよ。


 優しいレガトは私のキツイ仕事ぶりを見て休暇をくれた。あの子は毎回さりげなく私を観察してるのよね。レガトの愛が深すぎるわ。


 名目はシャリアーナの護衛だけど、おぼっちゃん皇帝の護衛がわんさかいるから、形だけの護衛なんて脳筋(リグ)だけでもいいくらいだわ。


 小悪魔達が公女についていなくていいのかとうるさいけど、いいからここにいるのよ。もう全力でレガトの愛情に応えて、休まないといけないわね。


 レーナも最近はカルジアって娘がお気に入りのようで、レガトがキラキラした目で見るのをみたくて珍しい魔物を収集するって言ってたからね。


 自分に似た所のある娘だから、放っておけないのかな?


 そういえばそうね、あのカルジアのお爺さんは確か私の国に亡命して来た頭のおかしい男だったっけ。ドラゴンと悪魔のハーフの竜魔って種族だったかな?


 どっかに呼び出されて飛んでったきり会ってないけど、あいつの入れる黒茶が中々どうして美味しいのよ。


 私の専属として雇っておけば良かったのよね。そうしたら今頃美味しいお茶でゆったり出来たのに。探しに行くの億劫だから自分から来てくれないかしら。



 そして私の休暇はレガト達が戻って来たので終わりを告げた。これから本格的に休眠体勢に入ろうと思ったのに残念。


 きっとレガトは私に会いたくて、急いで帰って来たのよ。仕方ないわね、面倒だけどレガトの為に会議に出て顔くらいみせてあげないと悲しむよね。


 会議に赴くと見覚えあるおっさんがいた。何よ、アイツまだ生きてたんだ。来てほしいと思ったわよ、えぇ、思いましたとも。


 でも何で私の席にアンタが座ってるのよ。そこはレガトが私を、遠慮なく正面から見つめられる席なのよ。

 美しいお姉さんにデレる少年の姿をみんなが望んでいるの。


 なのに、おっさんの顔なんて見たくないはずなんだからどきなさいね?

 おっさんと見つめ合う少年とか気持ち悪いだけだから、さっさとどくといいわ。


 おかしいわね、なんで動かないのよ。私が優しいからとつけあがっておっさんが図に乗ってどかない。

 素の魔力は私の方が断然上なのに、こいつレーナの加護を貰っていて私の魔力が通らない!!


 んギィ、単純な力だと竜魔の馬鹿力に負ける。いいでしょう、カルジアに免じて今日の所は譲ってあげるわ。


 でもね、条件があるわ。私と、レガト、それにレーナとカルジアにあんたの黒茶を振る舞いなさい。


 黒茶は、そうね皇帝陛下に言えばくれるかしら。アリルが飲みたいって言った事にすれば、茶畑ごとくれそうだよね。





 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バナー用
 推理ジャンルも投稿しています。応援よろしくお願いいたします。↓  料理に込められたメッセージとは
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ