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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
ガウツ編

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紹介状

 冒険者のお約束の後は、ギルドの受付に向かって情報を集める。冷やかしの声や、ちょっかいをかけてくるものはいなくなった。


 大きなギルドならパーティーに参加していない、単独行動の冒険者の情報を持っているだろう。どこまで把握しているかも、ギルドの信頼性や実力を測る目安になるからな。


 もっとも落ちぶれたキールスは、殆ど身内じゃないか、というくらいの人しかいなかったから参考にならない。


 冒険者の紹介料はキッチリ取られるし、紹介されたからと言って相手が加入するかどうかは別の話しだ。酷い所になると、冒険者とギルドがグルになって、情報料金だけ持ってかれる可能性もある。まあ、このあたりではめったにないそうだが。


 俺もそうだったので、単独で行動しているのには理由があるのはよくわかる。皆が皆、冒険者パーティーに加わりたいわけじゃないものだ。


 パーティーからの引き抜きは相手パーティーからも恨まれるし、所属ギルドも実際あまりいい顔をしない。


 ルール上問題ないのだが、心象は悪くなる。トラブルになりやすく、最悪両パーティーが解散なんて話しがわりとあるからだろう。


 逆にメリットがあるなら、喜んで斡旋してくれる事もある。お互い合意の上での脱退や加入が一番ということだ。


 フォルンのギルド受付嬢は、こちらがキールスの冒険者パーティーだと知っても普通に対応してくれた。もう少し、嫌そうにされると思っていた。


「余裕があるのよ」


 サンドラが不機嫌そうに言う。キールスの現状を知っているからなのだろう。

『海竜の咆哮』の話しが伝われば、もう少し手厳しくなっていたかもしれない。


 フォルンのギルドで紹介料を支払い、何名かの情報をもらう。紹介状を発行してもらったので、後は自分達で捜して交渉しろという事だ。


 ギルドによっては加入が決まると転属手続きを行う際に仲介手数料を請求される事もあるそうだ。都市国家群は、ここもそうだが基本無料だ。


 形式上とはいえギルドお墨付きの紹介状も手に入ったので、俺達は人捜しをはじめた。

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