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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
学校編

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学校行事は大人しく

 仲間達の能力や相性を考えながら編成を考えるのって、難しいけれど楽しい。メンバーが増えた事で無理にアミュラやメニーニを最前線で戦わせずに済むかもしれない。

 まあ僕らのパーティーは公爵令嬢が先頭に立って戦う事もある。今更なので戦力として、引き続き当てにさせてもらうけどね。


 新しく入ったメンバーにも、貴族科や魔法科に入って学んでもらうことにした。

 魔法は使える使えないの問題もあるけど、知っている、知らないの差も戦闘で判断の材料になる。


 大所帯になってメイドがサボれず発狂していたので、侍女見習いのシルディという子を雇い入れた。

 イルミアの親戚の子で、シャリアーナ付きになる予定だったのでスカウトしたのだ。

 調理科にも入っていて、目下料理も勉強中だそうだ。何気に僕らにとって重要なポジションの一つになりそうだ。


 重要と言えば、ラグーンの薬屋ニーシャの弟子がアミュラの紹介で加入した。グラウという男の子で、当然薬師を目指している。

 クランとしてやっていく以上、様々な職業の人がいるのは非常に助かる。


 相変わらず皇子様達と偽物の取り巻きがウロウロしているけれど、上位貴族の子は暇なのだろうか、と思う。


 冒険者じゃないにしても各自友達が出来たようなので、いろんな街に遊びに行く楽しみも出来た。


 学校行事の一環として戦闘系の武闘大会、力自慢大会、魔法合戦があり、芸術系では舞踏会や料理大会など一年に一度催される。


 戦闘は用意された鎧に刃もない木剣なので、ぶっちゃけ上級生や年齢の高い身体の大きいものが勝つ大会だった。


 舞踏会も貴族達が主役に等しい。

派手なドレスで意中の相手と踊る、お見合いの場に近かった。


「新年祭とは違って、交流を一層深めるためにありそうだね」


 他の学科との交流することで、役に立つ伝手が出来るかもしれない。


 僕らは大会には参加しなかった。リグより大きな相手でも、今のハープやホープなら勝ててしまうのがわかるからだ。


 舞踏会では僕以外の仲間達が踊りに誘われていたのに断っていた。僕が可哀想だからじゃないよ? と言っておきたい。

 よく知らない相手と付き合う気はないのだそう。

 ハープとホープは年上の女性から結構誘われていた。


 僕はどうやら皇子様に睨まれていると噂があって、一般人からも貴族からも避けられていたようだった。




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