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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レガト編

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脳筋無双

 水路を作った後に、トロールの駐屯地全体を柵で覆って行く。

イルミアの土魔法を借りて僕が、堀の土を土台にしたものだ。


柵そのものはいずれラグーンのような石壁にするのが理想だ。

いまはオークにも壊される程度だのものだからね。


でも心理誘導とでもいうのか、パッと見て侵入し辛いと入りやすい方、行きやすい方へと動いてくれるようにあるのとないのでは違う。


 厄介なのは地中を進むジャイアントローラーかな。

この魔物に関しては、この駐屯地は出没しないと思っている。

生態がハッキリとはしていないけど、岩場や地下水脈に関係していそうだ。


門になる所は二箇所開けておいた。

ラグーンからの門にダンジョンへ向かう門だ。

駐屯地を囲い、堀や水路を通しただけでなんとなく要塞のような感じに出来た。


 開拓地の指揮はラクトスに任せて僕達はラグーンへと戻る。

念の為ゴブリンスタークを四体追加して、作業番人の警護を任せた。


手に負えない魔物が現れた時には彼らを逃すための時間稼ぎも頼む。

ラクトスや騎士達は武装も持っているし、ズリッチとマーズクには領兵隊の予備の武装が貸与えられていた。


リグの怪我が治り、装備が完成するまで僕らはトロールの駐屯地の開拓を手伝いつつ周囲の整地も行った。


 それから何日か過ぎリグの怪我は完治した。

またメニーニから報告を受けて僕らは全員でクロードのおっちゃんの店へ向かう。

全員の最終調整を行い、新しい装備が整った。


「ダンジョン攻略再開だ」


装備を受け取った翌朝僕らは再び古代遺跡へと挑戦した。


攻略は強化コーティングで挑んだ時より速くなった。

スタンドアーマーも鋼鉄やミスリルまで出たけれど、問題なく倒せた。

今回はリグがうるさいので彼をハープと共に先頭にし、僕とリモニカが最後尾に回る。


シャリアーナの護衛の事などすっかり忘れた脳筋リグは新しい大剣で、大抵の魔物を一刀両断にしていた。


みんな呆れていたが、一人だけ療養に努めていたので身体が鈍っていないか心配だったのだろう。


そして僕らは以前は入らずに引き返した一番大きな遺跡群の建物へ辿り着いた。


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