どこもかしこも
冒険者が稼ぐ方法はいくつかある。
一つ目は、依頼を確実にこなすことだろう。
採取、討伐、護衛、捜索など、依頼の種類は様々あるので自分にあったものを探す。
二つ目は、贔屓してくれる依頼人をつくることだ。いわゆる指名依頼だね。専属も同じ意味合いだが、雇用の形や報酬が違う。
三つ目として、依頼人の望むものを提供する事だ。欲しいもの必要なものを探し出す。
依頼がなくてもそうして提供する事で新しく仕事が生まれる可能性は高い。
四つ目は、階級やランクを上げる名誉的なものを獲得する事だろう。冒険者が銀級以上を目指すのは、報酬も違うし、引退後にも仕事が回って来やすいためだ。
五つ目は、新しい発見だ。ダンジョンの発見、新種の発見などがそれに当たる。
他にも上げればあると思う。今回僕は三つ目の素材を発見し、提供出来る事を示した。需要が高まれば依頼が増える。
報酬だって入るようになるからだ。
おかげさまで北の森の探索では、僕達は三つの依頼を受ける事になった。
まだまだ探索しきれていないのにも関わらずね。
そうして依頼をこなし資金を貯め、魔物の出現状況を調べてゆく。
トロールの群れは予想より多く、二十匹近くいた。
最悪な事に、かなり大きいオークの集落も出来ていた。
「これでもかってくらい問題山積みだよね」
僕達は今、小さな問題を前に体勢を低くして様子を見ている。
前線基地のような所にゴブリンの巣がいくつもあった。
各地百前後、以前と違って上位種はゴブリンチャンプやゴブリンガードだ。オークもトロールも別な集落があるためかいない。
今のゴブリンの巣で二つ目を潰す事になった。
「ゴブリンだけなら苦戦しなくなったね」
お調子者の双子なのでリモニカが時折たしなめるが、『星竜の翼』の仲間達は適応力が高いのは確かだ。
ただ少し厭戦感がある。ずっと開拓民ばりに、探索と整備をし続けて疲れも出ていた。
そろそろ気分を変える展開が欲しい所だよね。




