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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レガト編

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薬師ニーシャ

「ゴブリンの巣を僕らで攻略しようと思う」


 パーティー全員を集め僕は意見を求めた。


「危険な割に報酬低いよ」


 アミュラが真っ先に渋る。この商人の娘は報酬が良くても、費用がかかる依頼も嫌がる。


 ゴブリンの巣の退治は、費用もかかり報酬も低い。それでも挑むのは、新しい発見のためだ。

 実力をつけるためにも、ここをクリアしておきたい。


「パーティーメンバーは今のメンバーで行く。ただ戦力は僕が増やすよ」


 攻略の為に、僕はゴブリンの角を集めていた。目には目を、ゴブリンにはゴブリンをぶつける。


「勝算はあるの?」


 スーリヤは戦いの場としては文句はないらしい。ただ仲間達が心配なようだ。


「正直言うとない」


 僕の言葉にみんな絶句した。ギルドの調査は外部だけだ。

 オークを外回りの偵察に使うようなゴブリンの巣が、弱いわけない。


「覚悟してもらう必要がある」


 わざわざ僕らが頑張る必要は全くない。ただ僕らは冒険者だ。

 上位ランクの冒険者が片手間で出来る依頼でも、子供の僕らが達成すれば名声となる。


 僕の考えにパーティーメンバーは全員賛成してくれた。

 えっ賛成するんだ、と逆に僕の方が驚いた。自分でも結構無茶言ってるのわかるから、一人一人説得するつもりでいたよ。


 無理はするかわりに準備はしっかりする。それぞれメインの武器に予備も持つ。

 囲まれた時の為に、煙玉や痺れ玉を各自に行き渡るように用意した。


 僕は念のために薬屋へ向かった。傷薬はあるが、もっと強い効果のものを持たせておきたかったからだ。


 ニーシャという名の薬師の店があった。

 僕を見るなり冒険者とわかり御礼をして来た。食堂のおばちゃんも感謝していたけど、薬草関連はだいぶ滞っていたみたいだね。


「即効性のあるのはこの三つ。体力回復と、傷の浄化治癒それに解毒薬」


 体力回復薬は魔力が含まれていて、疲労が一気に回復する。

 浄化治癒は消毒しないで傷口に塗っても、ばい菌を排除してくれる。

 解毒薬はいくつかの毒の血清のようなものらしく、先に飲めば毒耐性もつく。


 薬もそれぞれ人数分買う事にした。

 使う判断は各自に任せるといいだろうから。


 ついでにクロードのおっちゃんの店に寄り、魔法の付与された矢を十本買う。念のためリモニカに持たせようと思う。僕たちパーティの切り札だからね。


 翌朝いつもより、早い時間に僕達は集まった。

 昨日購入した物を、みんなに渡して、軽く朝食をとる。 

 リモニカ達も今朝は早いから一緒に食べた。魔法の矢に関しては敵の様子を見て使うように告げておいた。


そして、いよいよゴブリンの巣へと向かう。


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