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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レガト編

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競争率

 薬草採取の依頼で稼ぐ事が出来たのでホッとした。

採取依頼をこなす冒険者が足りないのか、需要が高まっているのかラグーンへ来たばかりの僕には、まだなんとなくしかわからない。


 これだけ山側近くになると自生量も多いから、普通に考えると供給過多になるはずなんだけどね。


 かじると辛味のあるカカシラの葉や肉類の臭み消しに使うサラシナ菜など調理で使うものから、ギンバと呼ばれる高級繊維、止血剤の原料になるノロクサなど、各業種で必要な薬草類がまんべんなく足りていない。


 街に比較的近い森の中で荒らされていない高級素材が手に入るのだから、競争が激しくなりそうなものまで放置に近いのははっきりいって変だ。


 今日は様子見だったので、受けなかった依頼分は明日また受けようと思う。採取エリアを徐々に広げて行けば、採取依頼だけで今の所は食べていける感じだった。


 思い返してみると、ラズク村でもずっと独占状態だったな。あの村人達は薪を拾い集めるのも億劫に思っていたから当然か。


 ラグーンも人は多いのだから、何らかの理由がありそうだよね。問題が解決するまで、僕には美味しい狩り場になりそうだ。


 ミラさんと話しをしていると、見習い仕事を終えた子供達が帰ってきた。


 朝一来ていた子供達ではない。年齢も大人に近い感じだ。僕はミラさんに挨拶してカウンターを離れる。ミラさんにしてはずいぶんと表情が曇っている。


 報告に来ているのは二人の少年で、かなりの数の依頼を行ったのか、枚数が多い。めぼしい依頼は、朝早くに来ていた女の子が持っていった気がするんだけど、僕が出かけたあとに来たのかな?


 子供達の代表なのだろう、まとめて依頼報酬も受け取っていた。怖い顔のおじさんもいるので、大勢の子供が騒ぐよりいいのかもしれないね。


 ただ、おじさん達は構う気はなくても、朝の子達の表情とミラさんの表情からトラブルになりそうな感じがするよ。そうやって急速に発展した町の事を、つい最近馬車の中で護衛の人達に聞いた気がする。

 あまり関わりになりたくないなと僕は思った。


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