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逃げた神々と迎撃魔王 第一部 〜 集う冒険者たち 〜【完結済】  作者: モモル24号
レガト編

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はじめての依頼

 朝早くからギルドのメインホールには人がいっぱいいた。冒険者達は朝一に貼り出される依頼の数々を調べて回り、自分達の条件にあったものを受付に持ってゆく。

 大半が鉱山系ダンジョンの『土竜の宝物庫』に関わる依頼だ。


 職人街からの大量の鉱石の発注や鉱山労働者の護衛任務、装飾職人や細工師からの素材集め、深層域の調査依頼などがあった。


 僕は駆け出しと呼ばれる新人の銅級冒険者だ。銅級から受けられる依頼も大きな街になるとたくさんある。

 ただ人数の必要なものばかり、いわゆるパーティー推奨依頼になるので、一人でも受けられる依頼を探す。


 ラグーンギルドには見習いの冒険者のための依頼もあって、子供達の姿がちらほら見えた。いくつかの依頼を集めていた一人の女の子と目が合う。

 なんとなく申し訳なさそうにペコっと挨拶した気がした。同じ年頃の子供だからかな?


 一人でも受けられる依頼となると薬草採取など一見簡単なようで探す手間と、魔物に襲われる危険のある仕事だ。


 それでもまだ街の周辺は領兵隊が巡回しているし、猟師が狩りに来ているので安全性は高い。


 僕はいくつも残っていた薬草採取の依頼の一つを手に取る。報酬の額が、聞いていた金額より上がっている気がする。

 小さな街なら冒険者の数の問題で報酬に色がつくって聞いていた。

 でも冒険者もたくさんいるラグーンで、聞いていた相場より高いのは驚いたよ。


 僕は知っている薬草採取の依頼を探して、いくつか手に取る。

 母さんから教わって、薬草や食草の目利きには自信がある。


 ラグーンの気候的な条件は、グローデン山脈の反対側のラズク村と似ている。だから群生地を見つけさえすれば、どれも手に入れやすいはずだと思うんだよね。


 それにしても他所からの冒険者だって来ているのに、初心者向けのものがかなり余っているのはどうしてだろう。

 僕的には報酬が上がっていて、競争相手のいない時点で助かるけどさ。


 初心者向けの受付カウンターへと向かい、朝番担当のメイドに依頼を確認して受理される。

 まだ眠いのかミラさんと比べると仕事が雑だ。

 クビになっても僕は知らないからね。

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