最低なオチ
もうすぐ水着ガチャか……
暑いと夏バテで食欲が落ちる。
食欲が落ちた分食費が浮く。
浮いた食費で課金してもそれは食費だから実質無課金。
あんにゃろ~、いきなり極太のホーミングレーザーとか殺意高すぎんよ。ログ見たら即死判定じゃねーか!
「あ! しかも戦槌ロストしてるし!」
逃げる時に放り投げたのが原因だろうか? ……いまいち強さが実感できなかったしいいけどさ。
「おや、ライ坊。山のモンスターなんかに負けて帰って来たのかい?」
「ちげーし! ちょっと古代兵器にレーザーで蒸発させられただけだから!」
ん? 改めて言ってみるとこっちの方がおかしいな。そもそもあのゴーレム、龍帝の力がどうとか言ってたな。もしやこの鎧装備しなけりゃあの攻撃もしてこなかったんじゃ……? は、はは! まさかな! 最後にクソッタレとか聴こえた気がするが気のせいだろう。
「にゃー?にゃうにゃ?」
「お、セレネもここに来てたの……か?」
「にゃーにゃー♪……はっ!?」
「ニャ……」
声のする方を見てみると、美少女騎士がセレネを構い倒していた。にゃーにゃー言ってたのもこの人みたいだな。
「す、すみません! この子があまりに可愛かったのでつい!」
「ほほう? それで飼い主の俺より先にセレネとイチャイチャしていたと? ずるいぞ! 罰として俺とイチャついてもらおうか!」
「ええっ!?」
「ふっふっふ、お前がセレネにしていたのと同じことをそっくりそのままやり返してやるぜ!」
「お、お腹に顔を埋めたりですか!?」
この人そんな事までしていたのか。けしからん! そんな事を聞いてしまったらやるしかないじゃないか!
「こらライ坊、アタシの誘いを断っておきながらソフィアに手を出そうとはいい度胸じゃないかい?」
「フォル婆は引っ込んでな! 大人しくババ専宇宙人とでも乳繰り合ってろ! あ、でも絶対に俺の視界に入らないところでお願いします。そんなの見たら確実にリバースしちゃうからね!」
言いながら若干想像してしまった。……うっぷ、こいつは凶悪な絵面だぜ。
「ふ、フォル様にあんなことを言うなんて……スゴいですね」
「ふぇっふぇっふぇ、からかい甲斐があるだろう? もっともソフィアじゃ今みたいにペースを掴まれて逆にからかわれるのが関の山かね」
「そ、そんなことありません!」
「おう、姉ちゃん。ごちゃごちゃ喋ってないでさっさともふらせてもらおうか? もちろんその鎧は脱いで、な!」
「う、うぅ……王国の騎士として罪を償わない訳には……くっ、いいでしょう! 存分に堪能してください!」
「マジで!?」
まさか要求が通ってしまうなんて。王国騎士、さてはチョロいな? だが本人がいいと言うのだ。据え膳食わぬは何とやら、じっくりと味わわせてもらうぜ!
「ま、まずは……頭だな。動物を撫でるなら頭が真っ先に思い浮かぶし」
「ん……」
「oh……つ、次は首とかかな? ほら猫ならゴロゴロ言うし!」
「あっ……ん……」
「ふおぉ……俺はこの瞬間の為に生きてきたにちがいない! 同じエロボイスでも剣と人とでこうも違うのか……。生身だったら完全にウェイクアップしてる所だぜ」
「わ、私は他に猫さんに抱きついたりもしました」
「Foooo! 自己申告とあっちゃ仕方ない! ハグして全身撫で回してあげようじゃんか!」
「ん、ふぁ……すごく気持ちいです……」
「ふはははは! 小学生の時、近所に出没した野良犬を手懐けた撫でテクだ! 気持ちいいに決まってる! ……そう言えばあいついつの間にか見なくなったけど、保健所に連れてかれちゃったのかな……」
「あっ、やめちゃダメですよ……? 私はもっと長い時間猫さんを拘束していたのですから、同じ時間撫でてもらわないと罰になりません!」
「くぅ、この欲しがりさんめ! そんなに俺に撫でられたいのか? ならおねだりとかするといいと思うよ!」
「は、はい! この卑しい女騎士をどうか貴方の手で撫で回して下さい!」
「よく言えました、よーしよしよし!」
「ふ、ふへへ……よーしよしよし……」
「フォル様、彼に一体何を? いきなり柱に抱きついたかとおもったら撫で回してますけど」
「ちょっとした幻術さね。今頃夢の中でソフィアとくんずほぐれつの状態にでもなってるんじゃないかねぇ?」
「何て夢見せてるんですか!?」
更新1日サボったあげく夢オチなんて最低よ!




