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忘れっぽいので  作者: 冬野ほたる


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18/31

「描く」 前編

 2021年11月14日に、初めて「なろう」に投稿してから1年と3ヶ月弱が経ちました。

 1年前と今では見えている景色が違います。なので、ちょっと、振り返ってみようかな?



 以前はいわゆる「読み専」でした。

 「小説家になろう」に登録もしていません。


 IDを作ったのは約2年前。

 勇気を出して投稿したのは、それから9ヵ月後のことでした。


 初めて「投稿」したときには、手が震えました。しばらくは、ぷるぷるとした震えが止まりませんでした。

 初めての活動報告を書くときにも手が震えるので、キーボードは打ち間違いだらけ。

 なんでだろう、と考えると。

 おそらく「投稿」してしまったという、「高揚感」と「怖さ」だったのかもしれません。



 小学生の頃から物語や詩を書いていました。

 人に読んでもらうことは、ほぼほぼなかったです(中学生のときに、書いた詩を友達と見せ合っていたくらい)。ノートやパソコンに、黙々と書いているだけでした。 

 「投稿」などもしたことはなかったのです。


 あ、ウソ。

 投稿は1回しました。

 学生のときに創作の授業で書いた短編を、童話の雑誌のコンテストに送りました。

 落選しましたが、送られてきた雑誌には冬野の作品の批評が書かれていました。数ある作品の中で取り上げられたことは少し嬉しかったのですが、でも結局は落選なので悔しかったことでもあります。


 それからはかなりの期間、描くことからは離れます。正確にいうと描けなかったのです。

 なにを描きたいのか、描けばいいのか。それがわからなくなりました。


 そして日々は過ぎて。

 あるときに、ふっと「描きたい」となりました。きっかけは思い当たることがあるのですが、楽しくはないので省略します。


 パソコンに、また黙々と描き始めました。

 2年間、物語を書き続けました。

 文字数は36万字超え。

 この物語はまだ最後まで描けてもいないし、投稿もしていません。


 3年目を迎えたときに、読むだけだったWeb小説サイト「小説家になろう」に投稿してみようかな? そんな思いがちらりと頭をよぎりました。

 しかし、ネットに自分からなにかを発信するということには無縁でした。SNSもフォローしている方をチェックするだけ。


 そんな冬野は、人様に文章を「読んでもらう」という意識を、まったく持っていなかったのです。


 自分の頭の中でイメージした場面を書く。自分の頭の中にはその場面がある。だから多少言葉は足りなくても、わかりにくい描写の文章でも、自分の頭の中では勝手に補完してくれる。


 でも、それでは「自分ではない相手に伝えること」には、充分ではないのですよね。


 それを「投稿」してから思い知りました。



 冬野の初投稿作品は、異世界恋愛のジャンルです。


 しかも、今まで描いていたものを投稿したのではありません。なぜならば、描きためていた物語のヒーローがまとも過ぎて飽きていたのです。もっと悪いヤツを描きたい。そんな思いから描きだした作品を投稿しました。


 「なろう」の右も左も分からないチョー初心者が、訳も分からずに連載を選択です。ああ、無謀。


 話数のストックも充分には準備をしていませんでした。当然、ストックはすぐに尽きます。 


 当初は、週1くらいで更新できるかな?

 などと軽く考えていたのです。


 でも、それすらも……ムリでした。


 だって、遅筆なんだもん!(短編やエッセイは筆が進む不思議) 


 それに、1話につき何文字程度が妥当だと云われているのかも知りませんでした。


 最初の数話は1話につき3千文字前後でしたが、それ以降は7千文字越えもありました。

 今なら2話に分けます。当時は「区切りが半端なんだよね」と、そのまま投稿。

 

 読んでいただいた皆様、ありがとうございます。読むのは大変だったと思います。心の底から感謝です。


 更新は週1どころか、隔週がやっとでした。


 初投稿作品はおかげさまで、なんとか8ヶ月で完結させることができました。

 

 連載中はホントに……苦しかったです。


 メンタルは、すぐに折れるシャープペンシルの芯の如く、バキバキボキボキと削られていきました。それはもう、折れる折れる。


 「あれ? もう替芯ないよ?」

 こんなものです。


 その詳細はまた、のちほど。


 でも、物語を書くこと自体はとても楽しかったです。



 さて、そんな冬野の遅筆の理由はというと。


 まず、1つ目。


 書いた文章を読んでみて「あれ? ちょっとここ……」と、気になると、1行を書くのにも何時間もかかることがあります。


 例えばですが「~した」と、「~していた」。どちらがいいか?


 たぶん、どちらでもいいんです(いや、ダメな場合もあるんですが)。


 だけど気になりだすと、ずっと考えちゃう。

 「した?」「していた?」と、書いたり、消したり。そして筆が、というか、パソコンを打つ手がフリーズ。


 こういう作者様は、実は多いのではないかと思っています。


 どうでしょうか?



 そして2つ目。


 ホントにこの言い回しで合ってる?

 漢字これでいい? 送り仮名は?

 この言葉の意味で、使い方は大丈夫? 

 読点の場所はどこにしたらいいの~?


 これです。

 これを調べるのにわりと時間がかかります。

 

 今までは人様に読んでもらうことがない前提で、文章を書いていました。

 その言葉は、言い回しは正しいのか? 

 意味は間違ってはいないのか? 

 そんなこと、気にもしていませんでした。

 

 でも! 


 時間を使って読んでいただく文章なのです。わかりやすく、読みやすく、できれば楽しんでいただきたいのです(ここで云う読みやすくとは、文章ルールのことではありません。描写のことです)。


 これ、実は初めての連載の冒頭数話で、相当やらかしました。

 改稿が半端ないことになりました。 

 エピソードの内容や粗筋の変更はありません。あくまで、読みやすく文章を整える改稿です。


 冬野の甘さでした。

 かなり勉強になりました。


 どこぞの司令ではありませんので、これからも補完には気をつけていきたいと思います。

 

 もしかするとものすごいやる気をだして、内容は変えずに冒頭数話の文章を書き直すかもしれません。



 さらに3つ目。


 R15、R18問題。


 どこまでの描写がオーケーで、どこからがアウトなのか。


 残酷なシーン、めちゃくちゃグロテスクなシーンなどを、今のところは描く予定はありません。

 

 でも、恋愛ものや、そうでなくても。キスシーンくらいは描くかも。実際、連載作品では描きました。それ以上だって描くかもしれません(短編では描きました。匂わせ程度ですが)。


 それに、そういうシーンだけが「エロス」を感じさせるわけじゃないですよね?

  

 どこまでの描写はオーケー!?

 文章自体が艶っぽいのはオーケー!?


 悩みます。


 規約を確認しても、わりと抽象的です。

 完全なR18ならアウト! ムーンさんへGO!なのは解りますが。


 「これ大丈夫かな?」「ここまでの描写なら……いや、でも」

 ああ、わからん!

 

 連載していた作品は、実はもう少し糖度を高くしようと思っていたのですが、ひよりました。


 だって基準がわからない。

 初投稿、初連載で運営様から警告がきたらビビります(冬野はとても小心者なのです)。



 と、まあ、だいたいそんな上記3点が遅筆の大きな理由(言い訳)です。


 あとはアレです。 

 精神面。ガリガリ、ボキボキとね。


 物語を書くことは楽しいのです。


 でも、その先に待っているものを、まだ冬野は知りませんでした。

 ああ……。

  

  


 

 あら、文字数が。

 ムリをせずに分けます。


 後編に、続く!

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― 新着の感想 ―
[一言]  私、長編描けない(勇気がない)ので尊敬!  9ページのネームマンガ(超獣仮面タスマニアマスク)は、本編とスピンオフで約80話、プラス4コマとかたくさん。描いたのですが。  何年(十何年)…
[一言]  そうですよね〜、と頷きながら。  己のことも振り返ってしまいました。  同じようなことで悩んだり考えたり、今だってしています。  それでも、と続く言葉は後半を読んでからに取っておきますが…
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