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205話 『人間浄化計画』

 真っ黒になった病室の中で黒焦げになったウルティオスは半ギレ状態になっていた。


「誰が本気でしろって言った?」


「畜生、この機械すぐ壊れちまったぜ! まさかこれジャンク品じゃねえのか?」


「そんなわけあるか、ジャンク品はお前さんの頭の方だ!」


「誰が不良品だこら!」


 真っ黒な病室の中で2人の口論はしばらく続くのだった。


「おい、今はこんなことで言い合っている場合じゃないだろ?」


「ああ全くだ! お前さんの刀はどうなったのだ?」


 2人は話の軌道修正をして本題に戻った。そして爆発した機械の中を覗くと、


「これは……!?」


「これが俺の刀なのか?」


 何と折れていたはずの刀は黒い刀身の中に紅色の模様が入っていて前よりも数段にかっこよさが増していた。

 そしてつば付近の刀身には‶滅龍丸〟と漢字で彫られていた。

 颯太はその完成した生まれ変わった刀を手に取ってしばらく素振りをした。


「すげぇ! 前よりもはるかに握りやすくて軽い! だが軽いのに相当な硬度を誇っている。滅龍丸(めつりゅうまる)、こいつは気に入った!」


 颯太は大喜びで刀をブンブンと振り回していた。


「お前さんの刀は完成した。だがそのせいでお前さんの邪神力がごっそりと持っていかれたようだな。だからお前さんの邪神力が全回復するまでこの聖霊界でゆっくりと休むといい」


「邪神力ってそんな簡単に回復すんのかよ?」


 颯太は素朴な質問をウルティオスにした。颯太は今まで一度黒いオーラを解放させた後は2~3日ほど安静にしておかないと邪神力が完全に戻らなかったのだ。


「それはお前さんが人間界にいたからだ! 人間界では神力のもととなる神素の濃度が低くてな、だから邪神力を体内で生成しないといけないから回復に時間がかかったんだよ。だがこの聖霊界には神素が豊富でな、お前さんが3日かけて回復させていた邪神力もたったの2時間で完全回復させることが出来る」


 颯太はその話を聞いて複雑な表情を浮かべた。それは邪神力を回復させる時間が短縮することが出来るのは大きいのだが、それでも2時間かかってしまうということに。


「おい、1時間ぐらい回復させたら十分だ! 2時間もいらん!」


「それで守れるものも守れなくなってしまうぞ! 今のスオリーはお前さんの想像よりも何倍も恐ろしいぞ! だからお前さんは万全にしておく必要がある!」


 颯太はウルティオスの正論に何も言い返すことが出来なかった。そして颯太はウルティオスの言う通りに聖霊界でじっとしておくことにした。




 ――空中宮殿・ヴァルハラ


 そこでは激しい光を放っており、地上にいるものから見たら太陽がもう一つ増えたのかと思ってしまうくらいの光を放っていた。


「ほほう……なるほどなるほど。これが‶龍魔人〟力か! 素晴らしい、とうとう私は聖霊を超える存在になってしまったというのか! この力があれば私は聖霊王だって殺せるかもしれない!」


 白いスーツに赤色のジャケットを着たスオリーは満ち溢れる力に感激していた。


 今ならあの忌々しい雨宮颯太を葬ることが出来る、そう思ったスオリーは霊神力と魔力を同時に放出させた。その影響ですでに半壊状態だった宮殿が全壊してしまった。


「さあ、悪魔に支配された人間界よ! これより十極天の第一極、‶浄化のスオリー〟による‶人間浄化計画〟を実行する! まずは手始めにマリアネス王国からだ!」


 そう宣言したスオリーは天使の羽を生やして空中宮殿ヴァルハラから急降下した。


「ハハハハハー! 雨宮颯太よ! 光と化した人間界を見て絶望するがいい! そして私をコケにしたことを一生後悔するがいい!」


 スオリーは絶望する颯太を想像して狂喜しながらマリアネス王国の方へ高速で飛んでいった。そして通り過ぎたところに無差別に光の弾丸を乱射し、その光弾は流星の如く人々に襲いかかった。

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