154話 『雷神の槍』
「困ったな~。このままあいつらのコールで何回も復活されたらさすがに面倒くさいよな~!」
リーナはそうため息をつきながら言った。しかしジェイソンは立ち上がったものの、かなり息は切らしていた。どうやら復活しただけであって再生したわけではなさそうだ。
「さあ! 第2ラウンド、開始だあ‼‼‼‼‼」
ジェイソンが叫んだ瞬間、
ゴーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
と銅鑼の音が鳴り響いた。
「さっきは思う存分力を発揮できずにやられてしまったが今度はそうはいかないぜ! ‶気合の注入・Gパンプアップ〟‼‼‼‼‼」
ジェイソンはそう言うとその場で高速腕立て伏せとスクワットをし始めた。そしてジェイソンは10秒で腕立て伏せとスクワットをそれぞれ1万回ずつ行うと体から蒸気が出て魔力と熱が上がっていた。
「さあ! ウォーミングアップはこれで終わりだ! 俺様の本気を見せてやる!」
ジェイソンはそう啖呵を切ると、超速移動してリーナの背後に回り込んだ。リーナはあまりの速度で目が追い付かなかった。
「前よりも圧倒的に速度が上がっている!? 貴様どれだけインフレーションをすれば気が済むのだ!」
「俺はお前を倒すためならどれだけ身を削ってでも強くなってやる! 俺はそれだけ戦いに本気なんだよ! くらえ! ‶しびれる拳・Gサンダー〟‼‼‼‼」
ジェイソンは左腕に電気をまとわせてリーナに殴り掛かった。
「バカか! 私に電気は通用しないぞ!」
リーナはそう言って電気を吸収しようとしたのだが、ジェイソンの目的は電気での攻撃ではなく、雷の速度で殴ることだった。
バキッ‼‼‼‼‼‼
リーナはジェイソンの重く速いパンチによって遠くまで吹っ飛ばされた。
「そのまま追い打ちをかけてやるぜ! ‶燃える拳・Gファイア〟‼‼‼‼‼‼‼‼」
ジェイソンは吹き飛ばされたリーナに向かって拳型の炎の塊を飛ばした。
ボガーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼
炎の塊はリーナ直撃して巨大な火柱が上がった。リーナは火だるまの状態で火柱から脱出して地面にサーベルを突き刺して魔力を注ぎ込んで爆風を起こし、体の炎を消火した。
しかしリーナは相当なダメージだったため、膝をついてハァ……ハァ……と息を切らしていた。
「ハァ……ハァ……今のはさすがに危なかった。やはり奴の攻撃は極力避けた方が吉だな!」
リーナはそう言って立ち上がり、サーベルに電気を流して、槍型の雷を飛ばした。
「それは確か‶サンダーランス〟だったかな? それも前よりも威力の高い」
「そうよ! これは‶サンダーランス〟が進化した技! その名も雷神の槍‼‼‼‼」
リーナが飛ばした槍型の雷は激しく光り輝きながらジェイソンに向かって直進した。
ジェイソンは躱したら観客たちが巻き込まれると察して、
「大事な観客を殺すわけにはいかない! こいつは絶対に止めるんだ! ‶自然の拳・Gアース〟‼‼‼‼‼‼‼」
ジェイソンは右手で地面を思いっきり叩くと、右手に土がまとわりついて巨大な拳が出来上がった。それはまるでレージス学長がやっていたように。
「土は電気を通さない! だからお前の攻撃も観客の方へは届かない! 絶対に止めてやるーーーーーー‼‼‼‼‼‼」
ジェイソンは大声でそう言って巨大な土の拳でリーナの槍型の雷を殴った。
ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼
会場全体に巨大な稲妻が走った。




