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153話 『ジェイソンコール』

 ジェイソンが長々と説明をしていたせいでリーナの威圧の波動を受けて気を失っていた観客たちも皆目を覚ましてしまった。そして再びジェイソンのコールが始まった。


 ウォッ! ウォッ! ウォゥウォ‼‼‼‼


「またうるさい応援が始まったな~!」


 リーナがそうため息をつきながら言っていたが、リーナにそのような余裕は全くなかった。リーナがため息をついて下を向いた瞬間、ジェイソンは超速移動をしてリーナに炎の拳で殴り掛かった。


 ズドーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


 リーナは雷の速度で間一髪躱したのだが、ジェイソンはそのまま勢いよく地面を殴りつけて半径10メートル越えの大きな焦げたクレーターができた。


「ウホホ! 今のパンチをかわすとはその返信も見掛け倒しってわけじゃあなさそうだな!」


 ジェイソンはそう笑いながら感心していた。


「なるほど……貴様の今の戦闘力の上昇はただ‶魔獣化〟だけってわけじゃあなさそうだな! 貴様は‶魔獣化をしてさらに観客のコールによって魔力を身体能力を上昇させる特性を上乗せしているのか!」


 リーナは雷の速度でジェイソンの攻撃をかわしながら分析をしていた。


「その通りだ! でもなんで……なんで格段にパワーアップした俺がスピードでお前に負けてんだあ!?」


 ジェイソンはそう発狂しながら必死にリーナを追いかけていた。しかし差は縮むどころかどんどん広がっていって最終的にはリーナに完全に回り込まれていた。


「あいつはどこへ行った? ……ていつの間に後ろにいた!?」


「悪いがスピードは私の専売特許でな! 今の私はスピードでなら颯太にも負ける気がしないくらいだ!」


 リーナはそう言うとサーベルに大量の電気を流し込んでいた。


「勝負は私の勝ちだな! 一撃で仕留めてやる! ‶大雷の(ライトニング)斬撃(スラッシュ)〟‼‼‼‼‼‼」」


 リーナはそう言うと至近距離で大量に電気を流し込んだサーベルを思いっきり振りかざした。


 バリバリバリズッドーーーーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼


 ジェイソンはリーナの急襲に驚いて彼女の雷の斬撃をまともに受けてしまった。

 ジェイソンは背中を斬られてさらに凄まじい雷によって感電し、瀕死寸前になっていた。


 リーナは倒れているジェイソンをしばらく遠くから様子をうかがっていたが、ジェイソンは立ち上がるどころか、おい栗とも反応をしなかったので、リーナは勝利を確信していた。

 すると観客席からテンポよく足踏みが鳴り始めた。そして、


「「「「ジェイソン! ジェイソン! ジェイソン!」」」」


と再びジェイソンコールが始まった。

 リーナはその声があまりにも耳障りだったので、耳を塞いでいた。

 しかしジェイソンコールの中には、


「ジェイソン! お前ならまだやれるだろ!」



「立ち上がってジェイソン!」


「俺たちは負けるジェイソンなんか見たくなんかねえ!」


と個人的な応援も交じっていた。


(なあに? この立ち上がれ、主人公! 的な応援は。これじゃまるで私が悪者みたいじゃないか!)


 リーナはその応援に対して心の中でツッコミを入れた。

 しかししばらくコールが続いていていた時ジェイソンに異変が起き始めていた。

 何とジェイソンは瀕死状態だったのにもかかわらず、むくりと立ち上がってしまったのだ。


「ん~…………ウォーーーーーーーーー‼‼‼‼‼‼‼ フッカーツ‼‼‼‼‼‼‼」


 立ち上がったジェイソンは会場全体に響き渡るような声で叫んだ。すると観客もそれにつられて盛り上がった。


「……マジかよ……」


 その光景を目の当たりにしたリーナは唖然としていた。

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