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152話 『最凶の魔龍・ジャグボロス』

「危険度についてだと!?」


 リーナはジェイソンの衝撃的な一言に耳を疑った。


「そうだ! さらにお前たちが普段何気なく使っている‶危険レベルチェッカー〟に載っている魔獣の危険度がいったいどういう基準でつけられているのかとか気になったことはなかったか?」


 リーナは言葉を詰まらせた。事実、リーナだけではなく誰もが危険度についての知識は危険度が高くなるほど強い魔獣だということぐらいしか知らなかった。


「‶危険レベルチェッカー〟は魔道具開発ギルド‶ジャポニクス〟で開発されたスーパー魔道具だ!」


 ‶ジャポニクス〟はマリアネス王国に設立されている世界最大の魔道具開発ギルドである。そして‶ジャポニクスで開発された魔道具は画期的なものばかりで地上から‶空中宮殿・ヴァルハラ〟まで飛んでいくことが出来る飛行機‶エアロワイバーン〟や颯太の愛用している馬車よりも数倍速く走ることが出来るバイクや自動車、さらに颯太たちが合宿に行くときに乗っていたバスもこの‶ジャポニクス〟で開発されたものである。


「そしてその‶危険レベルチェッカー〟に測られる危険度はある魔獣を基準にして設定されているんだ!」


「ある魔獣……だと?」


 リーナは今から話されることはとても重大なことではないかと悟っていた。


「ある魔獣それは……100年前にこの人間界を地獄へと変えた魔獣、‶最凶の魔龍・ジャグボロス〟だ!」


「!?」


 リーナはその魔獣の名前を聞いて息をのんだ。


「ジャグボロス……1万年前に聖霊軍と争った悪魔軍の魔王の召喚獣。聖霊軍と戦争によって長い間地中に封印されていたのだが、100年前にその封印が解けて地上に姿を現し世界を半壊させた。しかしジャグボロスはそこで出くわした一人の黒刀の侍に撃退された。そして‶ジャポニクス〟のギルドマスター‶天才ジース・シリコン〟はこの‶最凶の魔龍・ジャグボロス〟を危険度40に設定してその魔獣を基準に世界の魔獣の危険度を設定したんだ!」


「歴史書に語り継がれている伝説の魔獣が危険度40!?」


 そう、ジャグボロスの文献は世界中の図書館に出回っていて学校の歴史の授業でも絶対に学習するのだ。

 今まで聖霊と悪魔の伝説は宗教の教えのたとえ話や都市伝説として人々に信じられてこなかったが、100年前のジャグボロスの復活によってその伝説は本物になったのだ。ジャグボロスの暴れた痕跡は今でも残っており、そこは今や観光スポットとして有名になっている。


「にわかに信じがたい話だが興味深い話だな。だが今は貴様を倒すのが先だ! 話の続きは豚小屋でゆっくりとしてもらうぞ!」


「豚小屋!? ウホホホホー! それはまっぴらごめんだな! 確かに信じがたい話だろうがこれは紛れもない事実! そしてこれは機密事項だから、ちゃんと口封じをしないとだな!」


 ジェイソンはそう言うと、両腕を燃やしてリーナに殴り掛かった。リーナもそれに対抗してサーベルに電気をまとわせて斬りかかった。


 ズドーーーーーーーーーーーーーーーン‼‼‼‼‼‼‼‼‼


 2人の激突は闘技場全体を激しく揺らした。


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