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126話 『力の差』

 黒い閃光が消えるとあたり一帯のゴミがその閃光によって消滅してゴミ山が朽ち果てた荒野のようになっていた。

 颯太の‶魔獣砲〟を素手で受け止めようとしたグランベルクの左腕は火傷して腕が機能しなくなっていた。


「フン! やはり‶龍斬り〟の名は伊達じゃないようだな!」


「なーに強がってんだあ? そんなに余裕をかましていたら痛い目に合うぜ!」


「強がっているだと……?」


 颯太の煽りに目の色を変えたグランベルクは腰に携えていた刀を抜刀して魔力を上げ始めた。


「そこまで言うのなら‶龍魔人〟の実力見せてやる! ハァァァ‼‼‼‼」


 グランベルクはさらに魔力を上げるとその魔力によって大地が揺れ始めた。その迫力は以前戦ったレオメタルと同じくらい、いやそれ以上のものだった。


「貴様が持っているその機械で俺を測ってみろ! 貴様はその数値を見て絶望するだろう!」


「俺はどんな敵が現れようと絶対に絶望なんかしねえ! 俺は‶プラチナランク冒険者〟だ。そんな俺が逃げたら他の冒険者に示しがつかねえ!」


 颯太がそう啖呵を切って‶危険レベルチェッカー〟でグランベルクを測った。しかしその数値は想像を絶するものであった。


 魔獣名: 不明

 特長 : 龍魔人

 全長 : 不明

 危険度: 31


「危険度31……なるほど、確かにレオメタルよりは強いとは思っていたが……」


「貴様、以前コカリスクと戦っただろ? そしてその後にタイショーウルフとも戦ったはずだ! その2体の魔獣は危険度が1しか変わらないにもかかわらず、タイショーウルフの方が圧倒的に強く感じただろ? それと同様に俺はレオメタルよりもずっと強い。だが危険度30と31の実力差は27と28の実力差の数倍だ!」


「何!? …………ていうか説明が難しくてよく分かんなかった〜」


 颯太は一度は驚愕したものの、グランベルクの説明が難しすぎて理解出来ずに間抜けな顔をしていた。


「まあ分からなくていいさ! 俺の攻撃を受けてから俺の危険度を理解しろ!」


 グランベルクはそう言うと超速移動をして颯太に斬りかかった。

 颯太は急いで黒刀で防御するのだが、相手は片手だけで刀を振っているのにもかかわらず、その斬撃は非常に重く、颯太は両手で握っていても押し切られて弾き飛ばされた。


「くっ! なんて重さの斬撃なんだ!?」


 颯太はそう驚きながら数百メートル吹っ飛ばされてゴミ山の外の建物に直撃して、その建物は崩落して、颯太はそれの下敷きになった。

 颯太が崩落した建物から顔を出すと、グランベルクが刀を振り上げて魔力を集中させていた。


「なんだこの重い魔力は!?」


 そしてグランベルクの刀からは次第に電気が走り始めて、空は雷雲で一気に覆われた。


「教えてやるよ! 俺と貴様の力の差を ‶雷霆覇斬(らいていはざん)〟‼︎‼︎‼︎‼︎」


 グランベルクは刀を振り下ろして超巨大な雷の斬撃を凄まじい速度で飛ばした。

 その斬撃の大きさと速度は颯太の‶疾風・大鎌鼬〟を遥かに凌駕していた。


 ズドーーーーーーーーーーーーン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎


 その斬撃が地面に直撃すると鼓膜が敗れるほどの雷鳴と爆発音がして辺り一帯の建物を粉々に消し飛ばしてしまった。

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