ステータス3
「次は、【魔力量無限】スキルかな」
「しかし、なぜ教会では分からなかったのかな? ステータスボードには、ちゃんと表示されているんだけどなぁ」
道雄は、アイコンを【魔力量無限】に合わせた。
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【魔力量無限】
・パッシブスキル
・魔力を外部から常に取り入れる事ができる。
・【魔力操作】スキルを取得していないと無限に魔力を吸収してオーバーフローする。
「おい、おい、おい、何だこの爆弾【スキル】は、なんかハズレばかりだなぁ。続きがあるぞ」
PS.女神ガーディアです。まだ【魔力操作】スキルを覚えていないカイン君の為に上手に魔力操作が出来るようになるまで、【魔力量無限】スキルは非作動にして置きます。はやく【魔力操作】スキルを覚えよう♡
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「なんだそりゃ...ため息しか出ない。大地母神ガイヤ様って地球ではそれなりの権威を持っていたはずなんだけど。土魔法も早く使いたいし【魔力操作】スキル、直ぐに覚えなくちゃ。でも、どうやって覚えられるんだろう???」
「あとは加護かな。特典つけてくれるって言っていたはず」
今度は、アイコンを【女神ガーディアの加護(小)】に合わせた。
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【女神ガーディアの加護(小)】
・【土魔法】と【回復魔法】の威力+20% UP
・【土魔法】と【回復魔法】の消費魔力(MP) -10%
・【状態異常耐性(小)】
・【異世界言語理解】(おまけ)
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「おおっ、かなり良いんじゃないか。【スキル】がショボいから余計良く見える。【状態異常耐性(小)】はかなり良いな。風邪とか引かなくなるのかな?」
「最後の【異世界言語理解】って何だろう。もうしゃべれるしな? もしかして、文字が読めるようになっていたりして」
道雄はまだこの世界の文字を勉強していないので、読めないのであった。
「魔法も勉強しなくちゃならないし、ちょうど良かったかも。ガーディア様”おまけ”ありがとうございます」
道雄は、天井を見上げお礼をした。少し残念な【スキル】かもと思いつつ、やはり魔法が使えるという事を考えるとワクワクが止まらないのであった。
道雄がこれからの事を想像しながらにやけていると、扉をノックする音がした。
「どうぞ」と入室を促す。
「失礼します」
と言いながら、家宰のランドルフが入ってきた。
「旦那様が客間でお呼びです」
優しく微笑みながら、ランドルフが伝えてくる。
「はい、すぐ伺います」
道雄は、ステータスボードを『ステータス・クローズ』と念じて閉じて客間へ向かった。
道雄が客間の扉の前で止まるとランドルフが入室の許可をルークに尋ねる。
「旦那様、カインお坊ちゃまが参られました」
「うむ、入れ」
客間には、ルークとリディアがソファに座ってお茶を飲んでいた。
道雄が正面のソファに座るとメイドがカイン用のお茶を持ってくる。
リディアがカインを見て微笑んでいる。しばらくしても2人とも何も言わない。
リディアが「あなた」とルークを促す。
「お、おおっ。カイン本日は、”洗礼の儀” おめでとう。【スキル】を3つとはサンローゼ家にも多くない。落ち込まないように」
「あなたっ」リディアがルークをにらむ。
道雄が不思議な顔をしているとルークが話し出す。
「本日授かった【土魔法】だがLv.が上がっても攻撃に有効な魔法が無い。そしてもう一つの【魔法陣魔法】は、サンローゼ家にある【スキル】便覧にも載っていなかった。レア【スキル】かもしれない。それにリノールから継承した【回復魔法】があるからあまり落ち込まない様に」
ルークは明らかに落胆していた。
「なぜ、私が落ち込むんですか?」
道雄は、不思議に思い質問した。




