ベンジャミンの計画
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「ふっ、ふっ、ふっ、はぁー、終了」
カインが毎朝の日課であるランニングを終了させると、訓練場にベンジャミンが立っていた。
「おはよう、カイン。早いね、訓練を続けているんだね。えらいね」
ベンジャミンがカインへさわやかな笑顔を向ける。
「ベン兄さま、おはようございます。はい、師匠の言いつけは守らないと」
カインも負けじとさわやかな笑顔で答えた。
「ふふっ、カインの成長が嬉しいよ。さて、本題だけど。この前の戦闘でどのくらいレベルが上がった?師匠として気になってね」
『うわぁ、なんでこの人はこんなにも黒い笑顔が似合うんだろう。しかもカッコイイ』
「僕からも相談したい事があります。ちょうど良かったです。レベルは15になりました。あと【土魔法】がLv.4に、【回復魔法】がLv.3です。あと【詠唱破棄】という新しい【スキル】を取得しました」
「さすが、カインだね。予想以上の成長だ。これで私の計画が進めやすくなるね」
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時間は少し戻って昨晩の夕食後。カインは、ベッドに入りながらステータスボードを確認していた。
「さてと、少しはレベルが上がっているかな? Lv.2くらい上がっていればいいけど。まあ、ゴブリン数体とオーク1体くらいじゃそんなに上がらないか? 「ステータスオープン」 んっ?あれ、なんだこれ?」
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名前:カイン=サンローゼ
年齢: 6
レベル: 2 → 15
称号:なし(地球からの転生者 土田 道雄)
中略
スキル:up【土魔法:4】、【魔法陣魔法:1】、up【回復魔法:3】、【魔力量無限:-】、【魔力操作:3】、new 【詠唱破棄】
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「レベルが13も上がってる!? そんなに倒してないはずなんだけど? 何かやったかな? このレベルアップの法則が不明確すぎる。それに新しい【スキル】が増えているし。【詠唱破棄】ってよくラノベで賢者とかが持っているやつだよね。
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【詠唱破棄】
魔法使用時に呪文を唱えずに使用できる。魔法名は唱える必要がある、また呪文の結果をイメージ出来ていないと詠唱破棄で唱えても発現しない。
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おおっ、まさに”詠唱破棄”だ。それにやっぱり【魔法】はイメージなんだね」
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「な、なんですか?ベン兄様の計画って? すこし不安なんですけど」
「大丈夫、大丈夫。真面目にね、この領街の防衛力を上げたいと考えていて。カインの力を利、貸して貰おうと思ってね。だから、出来る事と出来ない事を確認したいんだ」
『いま、”利用”って言いそうになったよね? まあ、この領街の為になるようだからいいけど…』
「…はい、いいですよ」
「嫌? カインは領民の為なのになるのに嫌なの? 嫌なの?」
「嫌じゃないです! 協力します。協力させてください」
「良かったぁ、やっぱりカインは良い子だね」
すごいさわやかな笑顔のベンジャミンがカインの頭を撫でていた。
『ベン兄さまは、やっぱり”羅刹”ベンジャミンだ』
「ベン兄さま、具体的には何をするんですか? 僕は何をお手伝いすればよいのでしょうか」
「うん、具体的な話に入る前にもう2つ確認させて。【土魔法】は、Lv.4になってる?それと現在の【魔力】量を知りたい。【魔力】量は大体でも構わない、工期の予測に使いたいだけだから」
「ベン兄さまなので全部お話ししますが、他の人には言わないでください。まあ、言われても信じてもらえないと思いますが…
ベンジャミンが??の顔をしている。
「まず、【土魔法】は、Lv.4になっています。新しく【ロックウォール】、【アースプレス】、【アーススパイク】が使える様になりました。【魔力】量は、・・・無限大です」
「はっ? 【土魔法】は、想定通りだけど【魔力】の無限大ってなんだい?」
「ですから、無限大です。いくらでも【魔法】が使えるんです。ただし、一度にどれだけの【魔力】を使えるかはまだ試してません。この前の【回復魔法】の時の様にいきなり大量に使うのではなく、少しずつ試さないと”魔力痛”がひどくなるかと… 痛いのは嫌なので…」
「ぷっ、あーはっはっは、ほ、本当にカインは面白いね。カインがカインで良かったよ。うん、うん予定を早める事が出来そうで、嬉しい誤算だ」
ベンジャミンが嬉しそうにカインの頭を撫でていた。
『なんか引っかかるけど。喜んでいるようだからいいか』
「カイン、私は2つの事をしたいんだ。1つ目は、大深森林側の城壁の前に新たに砦を築いて、この前の戦闘の様な直接戦闘を減らしたい。2つ目は、大深森林と反対側の城壁を拡張して、領民が住める土地を増やすのと農耕地を増やしたいんだ。協力してほしい」
ベンジャミンが壮大な計画を話し出した。




