表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/610

道を作ろう2

「そうだ。石畳の道にすればいいんじゃない?」

手をポンと打ってつぶやいた。


「どうすれば、一番労力が少なく出来るかな?」

カインは30分くらい悩んだり、書いたり、消したりしながら羊皮紙に計画を纏めていく。

・ストーンの魔法で道に敷き詰める石を大量に作成する。

・マッドで道を”泥”化する。その時の深さは、10㎝。

・ドライで”泥”を乾かす。

※ストーンの表面は、なめらかにせずに少しザラつかせておく。

 石同士はくっつけずに、1㎝位の間隔を空けて並べる。


「うん、こんなくらいかな? でもいきなりやると大変だからどこかで試したいけど… そうだ井戸の周りでやってみよう。ランドルフに確認すればいいかな、あとガーディには手伝ってもらわないといけないから、それもランドルフに聞いておこう」

カインは計画書?を持ってランドルフを探しに行った。


カインから受け取った計画書をランドルフは一読し、少し考えて。

「分かりました、明日井戸の周りで行ってみてください。その後旦那様と相談します。この通りだと屋敷の道全部をやり終わるまでに5日くらいかかると思いますが、どうでしょうカイン坊ちゃま?」


「やっぱり、ランドルフは凄いね。僕の見積もりもそのくらいだよ。もう少し人数を増やせば、日程は減らせると思うけど。いないよね?」


「そうですね、言いづらいですが余剰は持たない方針ですから」


「大丈夫だよ、僕が少しずつ良くなるように頑張るから」


「はい、期待していますよ。カイン坊ちゃま」

優しく笑いながら、お辞儀をするランドルフだった。


---

次の日、カインとガーディは屋敷の裏手にある井戸の前にいた。計画書通りに井戸の周りを石畳にするためだ。井戸には、井戸の中に雨が入らない様に屋根がある。”ポンプ”は、勇者がすでに広めていたがこの裏手の井戸にはなく、昔ながらの滑車式だ。今回石畳を敷くのは井戸の周りと井戸から屋敷の勝手口までの道とする。


「まずは、石畳を敷く範囲を線で区切ろうかな」

カインは、裏口に立てかけてあった棒を手にガリガリと線を引いていく。その後少し離れた位置にも四角に線を引く。


「じゃあ、まずここに石を出すから 「・・・ストーン」x沢山 はぁはぁはぁ、まずこのくらいでいいかな?」

カインは、大量の石を【魔法】で生み出した。その数300個くらい。


「次に井戸の周りを”泥”化して、石を並べていこう」

カインは少しずつ井戸の周りを”泥”化してガーディと石を並べていく。”泥”化しては石を並べ。”泥”化しては、石を並べるを行った。最後に「ドライ」をかけて、お昼ご飯までの間に1/4くらい終わった。


「所々、きれいに並べられなかった場所があるけど大体大丈夫かな?ガーディどう思う?」


「これが石畳なのですね。確かにこうすると地面が水浸しになっても石があるので水溜まりもできないし、水も隙間の土に吸収されるしいいですね。


ただ、少し人手を増やさないと一日にできる範囲が狭いので屋敷前の道を石畳にする時はやり方を考えるか、もっと効率の良い方法を考えた方が良いですね」


『やっぱり、ガーディは能力高いね。ガーディと作業出来て良かった』

「そうだね、ランドルフとも相談しよう。ガーディもその時は一緒に参加お願いね」

にっこりと微笑みながらガーディに伝えた。


「えっ? は、はい」


カインとガーディは、何とか夕飯までに井戸周りの石畳化を終わらせた。それを見たルークとランドルフは、こそこそと何かを話し合った後、2人に明日の午前中に執務室に来るように伝えた。


「プレゼンは、上手く行ったかな?」

カインは、ルークとランドルフを見送りながらつぶやく。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ストーンの表面をざらつかせるのはなんでだ?滑り止め? わざわざ泥化させるのは接着剤の代わりとか? 作り出したストーンを運ぶと効率悪いから最初からストーンを置きたい場所にストーンを作成す…
[気になる点] 石畳 cobblestone is not a smooth road. It's very painful to ride a bicycle on cobblestone. Bu…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ