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土魔法の可能性

※クリエイトクレイの魔法内容を修正しました。

ベンジャミンが帰って、6か月が経っていた。カインはこの6か月間 午前中は、”魔力操作”の訓練、午後は【土魔法】を使い続けていた。その甲斐があって、【魔力操作:2】、【土魔法:2】にLv.が上がっていた。また、【魔力操作】を覚えた時にMPも【魔力量無限】スキルも作動アクティブに変わっている。”魔吸器”の”魔石”を変えた傍から宝石が赤く光るので気付いたのだ。


〜〜〜〜

名前:カイン=サンローゼ

年齢: 6

レベル: 2

称号:なし(地球からの転生者 土田 道雄)

HP:7/7

MP:∞

スキル:up【土魔法:2】、【魔法陣魔法:1】、【回復魔法:1】、【魔力量無限:-】(偽装;成人まで非表示にします ガーディア)、up【魔力操作:2】

加護:女神ガーディアの加護(小)

〜〜〜〜


『【スキル】のLv.が上がってもステータスは変わらないんだなぁ。どんな”魔法”が増えたか見てみよう』


〜〜〜〜

・Lv.2;アースウォール 〈幅1mx高さ2mx厚さ0.5mの土壁を作る〉 MP:12

     アースディグ 〈縦2mx横2mx深さ2m分の土を耕しふかふかの畑を作る〉 MP:12

    クリエイトクレイ〈100㎜x100mmx100mmの土(砂)を使ってイメージした形状を作る〉 MP;12

〜〜〜〜


『新しい魔法が3つ増えているな。”アースウォール”が使える、これで”ストーンバレット”の的が作れる。あと二つは、微妙だな。これじゃ【土魔法】をハズレと言う人が多いはずだ。ま、いいや今日は”アースウォール”を使って練習しよう』


いつも通り庭の魔法練習場(カインが勝手につけた)で”アースウォール”を唱える。

「わが、いしにしたがい、つどいてけんげんせよ。アースウォール!」


力ある言葉の後に地面から幅 1mx高さ2mx厚さ50㎝の土壁が出現した。

「おおっ、ベンジャミンが出した氷壁の土版だな。”ストーンバレット”をぶつけてみよう」


「・・・ストーンバレット」

”カッカッカッ” 石礫が土壁に当たった。


「石礫では壊れないみたいだ、何度も当てたら壊れるかな? 何発くらいで壊れるか試そう」

「・・・ストーンバレット」「・・・ストーンバレット」「・・・ストーンバレット」「」…

石礫が次々とぶつけられていく。石礫ストーンバレットを10回当てた後、土壁が崩れた。


「やっと、壊せた。普通に唱えると石礫ストーンバレット10回分位の耐久力なんだな」


「カイン様、”魔法”の練習ですか?頑張ってますね」

壊れた土壁を見ていたら、後ろから話しかけられた。


「あ、ガーディ。【土魔法】のレベルが上がったから試してたんだ」

サンローゼ家の庭師兼御者をしているガーディから話しかけられた。ガーディは40台後半の男で片腕が無い。以前参加した魔物討伐の時負傷して片腕を失ったらしい。その後サンローゼ家に雇われたのだ。片腕でも操車も行い、菜園や花壇を管理したり、とても能力が高い。


「ガーディは、どうしたの?」


「そろそろ、冬に向けてサツマを植えようと。どうせなら今年はサツマ用の畑を作ろうかと思いまして」

肩に載せている鍬に目を向けた。


「サツマ美味しいよね。僕大好きさ。特に焼き芋にすると甘くて最高だよね」

サツマは、地球で言うサツマイモで甘味の乏しいこの世界での貴重な甘みである。


「そうだ、ガーディ手伝っていい?試してみたい【土魔法】があるんだ」


「いいですよ、でもその前にこの惨状を一緒に片付けますか?」

壊れた土壁と散らばった石礫を見て言った。


「大丈夫直ぐ片付けるから、「”デリート”」 ほらね」

”デリート”と唱えると壊れた土壁と石礫が消える。


「こりゃまた、びっくりした‼ 【土魔法】は便利ですね」

土壁と石礫が消えた地面を撫でた。


二人で、壁際の菜園エリアに来た。そこには根菜を中心に色々な野菜が育っていた。

「ガーディの畑は凄いね。美味しそうな野菜がたくさんだね」


「ありがとうございます。そう言っていただくと作っている甲斐があります。さて、この辺にサツマの畑を作ろうと思います」

ガーディが指した場所は、雑草や石などが沢山転がっている硬そうな土だった。ガーディが大きめな石を片付け始める。


「ガーディ、【土魔法】で耕すからちょっと待って」

ガーディが振り返るとカインはにこにこ笑っていた。







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― 新着の感想 ―
[気になる点] デリートが魔法ならイメージ次第でほかの魔法も無詠唱で出来るんじゃないの?
[気になる点] 芋が品種として存在するのでしょうか。 そうでない場合は、口語では焼き芋ではなく、サツマ焼きではないでしょうか。 次行にサツマイモの表現があるので違和感があります。
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