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キール  作者: タコ中
キール
38/39

体験38 崩れる階段

急展開ごめんなさい。

勇輝達が階段を登り初めていた頃、タンクローリーの運転席では竜郎が悶え苦しんでいた。

「ぐっ………身体中が燃えるように暑い……」竜郎は意識がもはやかなり薄れていた。

「ゴハッ……息が………きつい……心臓も……しめつ…け……ら……」苦しんでいた竜郎は意識が途絶え、徐っ席に倒れ込んで動かなくなった。

そのままアクセルは踏んだままである。

タンクローリーはさらに色んな物を蹴散らし勇輝達が登っている階段をめがけて進んでいく。


「速く!」佐紀が前の二人をせかす。

「もうちょっとだ!」勇輝が言う。

どんどんタンクローリーのエンジン音が迫ってくる。

「速くしろ!」利哉もせかす。

そして、勇輝が高架橋の上についた。

高架橋には線路を作るための長い線路が何本も積み重なり置いてあった。

「登りきった!」勇輝は笑顔になる。

そして、階段の方を向く。

未来が苦しそうに階段を登りきる。

そして、高架橋に乗ろうとすると、


ドゴン


タンクローリーがついに高架橋の側面の勇輝達が登った階段に衝突して階段のしたの方を崩し、高架橋の太い柱に衝突して止まった。


ガシャン


階段が崩れ始める。

勇輝はとっさに未来の手を掴む。

階段が崩れる。

佐紀と利哉はあと少しのところで間に合わなかった。

「クソッ!」勇輝は片手で未来の手を掴みながら言う。

勇輝は未来を引き上げる。

引き上げて勇輝は近くの立て掛けてある鉄板を殴る。


ガァァァン


「何で………何で助けれねぇんだ!俺はよぉ!」勇輝は鉄板殴ったままの状態でしばらく固まっていた。

その間未来は苦しそうに息をして仰向けに寝ていた。


ドォォォン


下で爆発が起こる。

タンクローリーの積んでいたガソリンが漏れて引火したのだ。

高架橋が振動する。

「………あと2時間」勇輝は腕時計を見る。

そして、未来に駆け寄る。

「………何でお前が苦しそうにしてるんだよ。」勇輝が聞く。

「何でかな……?」未来が答える。

息づかいがかなりヤバそうな事に勇輝が気がつく。

「まさかお前…………噛まれたのか?」勇輝は恐る恐る聞く。

「もしかしたら、噛まれてたかも。」未来が右腕の袖をめくってみる。

すると、歯形がくっきりついていた。

「おまっ…………」勇輝は言葉を失う。


ゴフッ


未来が吐血した。

少し勇輝にかかる。

「せめて……あんな……」未来が必死に最後の力を振り絞り言う。

「醜い……すが…たには……なりたく無いよ。」未来は再び吐血した。

「お願い……ころ……し…て」未来は目をつぶり動かなくなった。

勇輝は未来を必死に揺らす。

「嘘だろ……ここまで来て一人にするなよ!頼む!起きてくれ!お願いだ!頼む!」しかし、その願いは叶うことはなかった。

しばし、勇輝は呆然としていた。


「う…………」未来から声が聞こえた。

「!」勇輝は呆然としていたが、ハッとして未来を見る。

しかし、未来は完全にゾンビと化していた。

目からは血が流れていた。

勇輝は立ち上がり、少し下がる。

未来もゆっくり立ち上がる。

未来は立ち上がると腕を前につきだし「あ~~う~~~」と唸っている。

勇輝は少しずつ下がる。

未来もゆっくり勇輝に向かってくる。

しばらく下がると


カラン


勇輝は空き缶を蹴ってしまった。

勇輝は気がつく。高架橋がこの先無いことに。

空き缶は高架橋の下へ落ちていく。

時間がたってカランと地面に落ちる音がした。

前を見る。

未来が迫ってくる。

勇輝は腰からコルトガバメントを取り出す。

そして、未来に向ける。

未来はそれに気づいているのかは分からないが、腕を前につきだし「あ~~う~~~」と唸りながら勇輝にゆっくりであるが、確実に勇輝に向かう。


「ハハッ………まさか最後の一人が俺かぁ…………」勇輝はコルトガバメントを向けながら言う。


そして、引き金を引いた。

未来は「体験34 移動手段」の時に噛まれていました。


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