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キール  作者: タコ中
キール
35/39

体験35 残り5人

結構長めです。

勇輝達が乗った車は野々市図書館、野々市公民館付近のヤングドライ(クリーニング屋)まで来た。

「俺の愛車がベコベコだ。」勇輝は冗談を言う。

「お前の愛車じゃ無いだろ。」利哉が突っ込む。

勇輝達が乗っている車はクロネコヤマトの宅急便の車(トヨタのクイックデリバリーと言うらしい)に乗っている。

車の中には段ボールがいくつか置いてあり、その中には拳銃だが、弾が入ってた。

「それにしても宅急便が弾を運ぶなんて。」利哉が少し笑う。

「でも助かったじゃない。」未来は言う。

「そうだな。ところで、俺の銃にも弾入れといてくれよ。」勇輝が言う。

「ラジオやってないかな?」佐紀がおもむろにカーラジオをいじる。

「やってるわけ無いだろ。」勇輝が言う。

しかし、ラジオはやっていた。ラジオは淡々と同じことを繰り返していっているだけだった。

「自衛隊の野々市救出作戦が今日の9時に行われる事が内閣で決定しました。自衛隊の……」

「つまんねぇな。」利哉が言う。

すると、ラジオが突然変わる。

「何だ?」勇輝は運転しながら聞く。

「さぁ?」佐紀も不思議がっている。

それは野々市中学校で聞いたことのある声だった。


「残りの生存者5人になりました。」


「!!」勇輝達は驚いた。

「嘘だろ!あと五人か!?」勇輝は言う。

「あと五時間なのに……」 未来も言う。

「とにかく俺たちと誰かもう一人生き残ってるんだな。」利哉が言う。

「そういう事ね。」佐紀が言う。

「しかし、誰だろうな?合流出来ればいいんだが。」勇輝が言う。

「流石にこの広い中では見つけられないだろ。」利哉がS&W M37に弾を込めながら言う。










残りの生存者5人のアナウンスが流れる30分前

ある男子二人がパトカーを運転して暴れていた。

「以外と楽だな!」そう徐っ席で言っているのは鈴木 竜郎(すずき たつろう)である。

「あぁ。………お!食らえ!」そう言ってパトカーでわざとゾンビを引いたのは中谷 龍介(なかたに りゅうすけ)だ。

二人は中学から高校の今までずっとW(ダブル)ドラゴンとして有名だった。有名といっても、良い方である。例えば、ひったくり犯を協力して捕まえたり、コンビニ強盗を撃退したりといったことである。

「人をむさぼる凶悪犯め!」そう言ってパトカーを運転してゾンビを倒していた。

「いい加減良い車でも貰いに行こうぜ~!」そう言ったのは竜郎だった。

「名案だな~。パトカーもボロボロになってきたし。」龍介が言う。

「んじゃ、市役所でもいきますか。」龍介が言う。

「賛成!」竜郎が言う。

パトカーは、ときは病院にいたが、市役所に行くことにした。


パトカーはゾンビをちょくちょく引きながら富陽小学校付近の松任警察署野々市南交番まで来た。

「もうすぐだな。」龍介が言う。

「そうだな。」竜郎が言う。

「もうちょいスピード上げる。」龍介が言う。

パトカーがスピードを上げる。

すると、道端に倒れていた死体を右側のタイヤで踏む。


ドン

グシャ


踏むと同時に嫌な潰れる音も聞こえる。

しかし、それどころでは無かった。

パトカーは死体を踏んだとき死体がジャンプ台のようになり、右側の後輪前輪ともに浮いて、片輪走行状態になっていた。

「わ、わ~~~!?」竜郎は混乱している。

「な……な!?」龍介も同じく混乱している。

龍介はハンドルを慌てて右にきる。

しかし、パトカーの状態はさらに悪化して最悪の事態を迎えた。

パトカーは遂に横に何回も転がった。

パトランプが割れる。

パトカーの窓が割れる。

「わぁぁぁぁぁ!」竜郎は叫ぶ。

「ぎゃぁぁぁぁ!」龍介も叫ぶ。

パトカーは何回も転がったあと、横転して、粟田五丁目交差点の少し手前の放置車両にぶつかり止まる。

パトカーは運転席が下になるように横倒しになっていた。

「いってててて……」竜郎が目を覚ます。

「龍!?(龍介の事)」

「くそっ……」龍介は足を必死に何か動かしている。

「どうした?」竜郎が聞く。

竜郎はシートベルトをしていて龍介の上に落ちる事は無かった。

「足が挟まった。」龍介は足を必死にもがいている。

「今、助ける!」竜郎がシートベルトを外して助けようとする。

「やめろ!」龍介が言う。

「どうしてだよ!」竜郎が聞く。

「パトカーからガソリンが漏れている。引火するかも知れない。しかも今の事故でゾンビが群がる。だから逃げろ!」龍介は言う。

「嫌だ!」竜郎は拒否する。

「行け!」龍介はグロックを竜郎に向ける。

「恨むなよ。」竜郎が聞く。

「大丈夫だ。こんなことでは恨まねぇよ。」龍介が言う。

「じゃあ現実世界で会おう!」竜郎は横転したパトカーから脱出した。

竜郎はパトカーから離れて、近くの、きときと寿司の駐車場に向かった。


ドォォォォォン


パトカーが爆発を起こした。

竜郎は燃え盛るパトカーを見て

「ごめん。」そう呟いた。

竜郎は回りを見る。

ゾンビがたくさん集まり始めている。

「くそ!」竜郎は近くの車に向かう。


ガチャガチャ


鍵が掛かっている。

さらにその横の車も調べる。


ガチャガチャ


「くそ!」竜郎は車を蹴る。

すると、


ガブッ


「!!!!」竜郎は近づいてきたゾンビに気がつかなかった。

そして、噛まれた。

「ふざけるな!」竜郎はゾンビを引き離した。

そして、持っているグロックでゾンビの頭を撃ち抜く。


パン


竜郎は回りを見るが、事故車両ばかりだ。

(どこかに使える車は……)

すると、向かいのガソリンスタンドにタンクローリーが止まっているのが見えた。

(あれにかける!)

竜郎は噛まれたところを押さえながらガソリンスタンドに向かって走る。

「どけぇぇぇぇぇぇぇ!」竜郎はグロックを撃つ。


パンパンパンパンパン


ゾンビ達が倒れていく。

ガソリンスタンドにつく。

そして、タンクローリーに駆け寄るとドアを開けた。

ドアが開く。

「よし!」竜郎は素早く運転席に乗り込む。

鍵も刺さったままだった。

エンジンをかける。


ドルゥン


エンジンがかかる。

「行けるぞ!」竜郎は言う。

竜郎は残りの生存者5人のラジオをその時聞き逃していた。

ここで新キャラ出しました。

この新キャラが勇輝達の運命を握ります。

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