体験32 クラクション
今回も脱出です。
勇輝達はその場で爆発して11階が燃え盛る金沢工業大学ライブラリーセンターを眺めていた。
「嘘だろ……」勇輝が言う。
「気持ちは分かるが今は行こう。」利哉が勇輝の肩をポンと叩く。
「うるせぇ!」勇輝は利哉が叩いた手を払った。
「テメェ!!」利哉がキレる。
そして、利哉が勇輝の肩を掴み、180度回転させて胸ぐらを掴み壁に叩きつけた。
「お前このゲームが終わったら普通に会えるんだぞ!そこまで感情的になるな!俺はゲームのなかといえ死にたくねぇんだ!」利哉が言う。
勇輝が反論する。
「お前だって多岐(恭子の事)で泣いてたじゃんか。」フッと鼻で笑う。
「テメェいい加減にしやがれ!」利哉はそう言って勇輝の顔面を殴ろうとした。
「いい加減にするのはそっちよ!」止めたのは未来だった。
未来は二人に水平二連式散弾銃を突きつけていい放っていた。
「……。」
「………。」
勇輝と利哉は黙りこんだ。
「これ以上醜いことするなら二人とも殺すよ。」未来は言う。
「悪い……」勇輝が言う。
「すまねぇ……」利哉も言う。
佐紀はただただ見ているだけだった。
しばらく勇輝達は黙り混んだ。
「さぁ、気を取り直して行こう。」そう言ったのは佐紀だった。
勇輝達がいるマンションは徐々にゾンビが集まってきていた。
「何かゾンビを引き付けられないかな?」佐紀が言う。
「そうだな……」利哉が考える。
「ん~~」勇輝も考える。
「………」未来は黙って考える。
そして、勇輝が思いつく。
「車の車上荒らしとか、盗難防止のクラクションは?」勇輝が聞く。
「でも、それって鳴らない車と鳴る車別れてるんじゃない?」未来は言う。
「いや、今の車はついてるはずだ。というかついていて欲しいな。」勇輝が言う。
「それならこの手榴弾で爆発した方が早いんじゃない?」佐紀がスカートのポケットから手榴弾を一個出した。
「いや待て。それはいざと言うときに使おう。」利哉が言う。
「それじゃあ、とにかく俺の意見を試すぞ。」勇輝が言う。
「そうだな。試してみるか。」利哉が言う。
「よし。それじゃあ車をさが………」勇輝が車を探すため外みるとあることに気がつく。
「川しかない………」勇輝が言う。
「あ。」その場にいた全員が言う。
マンションは川沿いですぐ目の前に川しかない。
「どうすんだよ!」利哉が言う。
「知らねぇよ!すっかり忘れていたんだから!」勇輝が再び外見て、したを見る。すると、あるものが下にあった。
「スクーターだ!」勇輝が言う。
「え?でもそんなのについてるの?」未来が聞く。
「たぶん……」勇輝は自身なさげだ。
「一か八かだ!」そう言って勇輝はマンションの台所からポットを持ってきて原付バイクめがけて落とす。
ガシャン!
ポットが原付バイクに当たる。
ビー、ビー、ビー、ビー、ビー
一定感覚で原付バイクのクラクションが鳴る。
すると、ゾンビが原付バイクに群がり始めた。あるゾンビは川に落ちてしまっている。
「かなり集まったな。」
原付バイクの周りはゾンビがうじゃうじゃいる。
「いまだな。」利哉が言う。
勇輝達は玄関に向かう。
そして、
「行くぞ。」勇輝はそう言い玄関のマンション特有の鉄の扉を開けた。
もしかしたら、今回間違って解釈しているところがあるかも知れませんがご了承ください。




