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指先一本、挑戦のモト  作者: こさじ
23/24

~Break Time~

 そういえば、小学校のときにですね、我が母校では中学年から放課後の部活動の他に、週一で『クラブ活動』なる愛好会のような授業がありました。

 生徒からアンケートをとり、出来たあんなこんなな愛好会で思い思いに楽しむ授業です。

 一愛好会――教室にはそれぞれ先生がいて、でも先生が何か教えるというわけでもなく、集まった同じ好き者同士で情報を交換する…確かね、そんな時間でありました。

 その種類はまあ、部活動にないものが前提で、ちょっとここは記憶が薄いのですが文化系といえばいいのか、教室内で出来るものが多かったです。

 例えば、将棋とか。で、私はといえばセル画の愛好会に所属しておりました。ただ単に漫画が好きで、その愛好会はほぼ漫画を読んでいるって感じだったんですが、人気のクラブでした。

 各々好きな漫画を家から持ち寄り、お気に入りの場面を紙に描き、それをセル――透明なシート――に油性ペンで上書きする。それをトレースというのだなぁ…たった今わかりました(汗)

 で、トレースが終わりましたら、“ポスカ”で色塗りします。セルは予算の兼ね合いで一作品に一枚だけなので、まずどこから色を塗らなければならないのか考えながら、描いた絵の表裏――セルをひっくり返して描いて、色塗って、レイヤーみたいなこと――を確認しながら作業を進めるのです。

 まず目から、口の中、歯、耳の穴、眉毛とか髪の毛とか。どれがセルの表を見たときに前面に出ていればいいのか見て、大抵肌色を最後に塗って完成です。自分も含めみんな漫画の主人公を描くので精一杯で背景は描きませんのでね。

 それで、描きあがったらお披露目でございます。

 教室を暗くし、オーバーヘッドプロジェクター(今回初めて名前を知った…)でスクリーンに映す。どこまでも、自己満な趣味の世界を堪能する授業でした。


 そんなことを思い出して、大人になっても同じことしている自分が面白い。ちっとも子供の頃から変わっちゃいないのです。人間、そう根本的なもの、好きなものって何十年経っても変わらないのでしょう。なんで忘れていたのかしら……


 という思い出話。


 ちなみに私が描いていたセル画はCLAMPの『聖伝』でした。


『POSCA』(三菱鉛筆㈱)

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