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間踊4 燃えないわけがない~高塚咲乃side~

私、高塚咲乃は闘志にみなぎっていた。


もちろん、最初から負けるつもりなんてひとつもない。


だけど、目の前で片桐やヒロキングが見せてくれたあの試合。


あの全力プレーを見てしまったら、さらに燃えずにはいられない。


彼らの動きひとつひとつに引き込まれた。


特に片桐の最後のプレー。


あの瞬間の輝きは、間違いなく私の心に何かを灯した。


全力でヘッドスライディングする姿、背中についた泥も気にせずに仲間たちと抱き合う姿。


そのすべてが、まるで昔の片桐そのものだった。


それに、私には特別な想いがあった。


「見てて」って、片桐が言ったんだ。


正確には、言葉には発していなかったけど。


まるで私に向けて言っているような気がして、胸が高鳴った。


あの時の片桐は、まるで昔のように輝いていて、私の太陽だった。


私は月。


彼の輝きを受けて、私も輝く。


「片桐、絶対勝つから。次は私が輝く番だよ。だから、しっかり見ててね。」


小さく呟いて、私は拳をぎゅっと握りしめた。


今度は私たちの試合が始まる。


その前に、片桐がくれたこの熱を仲間に伝えて、みんなで勝利を掴むんだ。

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